忘年会に行かなくて済む方法
毎年毎年、サラリーマンである限りは必ず経験するイベントが忘年会である。このイベント、実に無益でやる必要が無いと思い続けているのだが、どのような環境にいようとも必ず声がかかる。
社会人になって忘年会の幹事をやらされた時、本当に無益な時間を人に勧めるものだと思ったものだった。10年以上たった今、その考えは微塵も変わることなく、やる必要は無いと改めて思う。
若いころ驚いた事の一つに、忘年会をやりつつ、既に新年会を企画すべしという指示が下りてくることや、そういう会の開催を提案してくるのが若いものの仕事、という異常な発想が社会に蔓延している事だった。
その発想の前提には以下のような異常な発想がある。
・特に若者は飲み会に参加する義務があり断るべきでない
・飲み会は仕事の一環なので休むべきでない
・若者は幹事を当然やるべき
・若者は寧ろ飲み会を積極的に提案してくるべき
どれも世界的に見れば異常で非常識といわざるを得ない。毎日顔を合わせている人達と飲むことがなぜ仕事なのかサッパリわからないし、仕事を円滑に進める為には仕事をきっちりやれば良い。円滑に進められないなら、上司は課題点を観察・把握の上で、自ら動いて「業務時間中に」課題解決に当たるべきである。
べきである、というかそれが上司の仕事であって、給料を貰うものとして果たすべき当然の責任である。また、部下や周囲の者は、業務が円滑に進むよう「業務時間中に」協力し合うべきである。
という訳で、飲み会というエクストラ業務は全く持って仕事の一環ではなく、残業代を払ってもおかしくないものだろう。
それでもやってくる飲み会を断るには
とここで頑張って書いていても、明日から飲み会が無くなる事なんてないし、もうすぐ忘年会シーズンに突入する。それではどうすれば参加せずに済むのだろうか。以下にそのノウハウを記載したい。
〇先約を入れる
先約なんて入ってなくてもいいので、兎に角先約がある事にしてさっさと帰ってしまう事である。忘年会は往々にして1か月前とかにアナウンスがあるので、10月頃には12月中の予定が全て埋まったと言っておけば安心だろう。
〇誰かが亡くなる
葬式、通夜系はよくあるパターンだが、××回忌とかもありだろう。また、田舎での法事なども有効となる。
〇休む
年末2週間ぐらい纏めて休んでしまうのも一つの手である。休んでいる人を追いかけて忘年会に参加させることは恐らくないだろう。2週間休めない、という環境があるとすれば、日ごろから有休をガンガンとりながら、しっかり休む人という印象を植え付けるところから始めるべきだろう。
〇病気系
風邪をひく、インフルエンザになる、といった手も有効だが、嘘をついているっぽくなるとあまりうれしくない。また、痛風やぎっくり腰により家を出られないという手もありだが、これもまた嘘をついているとなると説明しづらいかもしれない。
〇はっきり断る
飲み会には一切参加しない、というスタンスを貫く事も手である。入社と同時に1度も飲み会には参加しないというスタンスを鮮明にする。但し、仕事で死ぬほどパフォーマンスを上げて周囲を圧倒するくらいの勢いが欲しい所である。
以上、兎に角飲み会に参加する事は別段利益がない。誰が来ていたのかもわからないような飲み会であれば、行く必要はなく人生の時間をムダにするだけである。自らの人生は有限なので、しっかりと分別をつけて断るべきは断る勇気を持つことが大切である。
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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