ゴルフという名の害悪

2018年4月11日処世術

私はゴルフが大嫌いである。

これまで10ラウンドくらいはしたことがあるが、全てお付き合いの為にやっていたものであり、最初は楽しくなるかも、何でもやってみなければ、と思いやっていた。

しかし、幾度かの経験を通じて、自分は明確にゴルフが大嫌いであることに気づいたのである。

わたしからみたゴルフのある1日とは以下のようなものである。

朝4時くらいに眠い目を必死にこすって目を覚まして準備し、6時に上司や同僚を乗せて会場に向かう。

会場で上司や周囲に気を使いながらチェックインして着替える。ここで、たいてい一つくらい忘れ物に気づいて嫌な気持ちになる。

バタバタと練習場に向かい、戻ってくる頃にはバラバラと出発しており、前後に遅れがでないよう異常に気を使う。

ナイスショット!今日は天気がよくて気持ちいい!などと、別に思ってもいないことを言ったり、同調したり、どうでもいいことこの上ない会話を繰り返しスタート。

あとは、芝生の生えたフィールドで小さな穴に小さなボールを入れる為に一生懸命に8時間くらい費やす。

途中昼飯は無駄に高く、そしてやる気が無くなる上、酒まで飲んでまともに打てなくなったりする。

ラウンドを終えて上がってくると、バタバタと風呂に入り、バタバタチェックアウトして、幹事役の場合さらにいそいそと景品の準備等をする。馬鹿馬鹿しいことこの上ない。

そして、意味のない飲み会のように成績発表で、無駄に盛り上がる。

帰宅時にはゴルフバッグを宅急便で発送手配するが、これがまためんどくさい。発送も受け取りも両方めんどくさいのである。

そして、帰宅するともはや18時くらいになっていて、帰宅すると疲れて外出も出来なかったりする。

これがゴルフの実態である。これで名門コースなどでプレーした日には5万円くらいかかったりする。本当にタチが悪いスポーツである。

私はこのスポーツがこの世から無くなれば良いと願って止まないが、なくならないので、プレーしないようにするしかないと思い実践している。

それは、シンプルに言えば、誘われても全て断る、ということである。

別に断っても全く問題ないわけだが、ただ断ると日本社会ではなぜか角が立つ。

よって、体調的な部分で断るのが一番スムーズだろう。

例えば、腰が悪い、50肩で肩が上がらない、芝生や杉の重度のアレルギー、などが良い理由になる。

また、祖父母や親戚の法事、友人や家族の結婚式、などの理由もすんなり通りやすい。

更に、ゴルフバッグ持ってない、金がない、なども理由になるが、道具は借りろ、金は出してやる、などとややこしい人間も必ずいるので、あまりオススメしない。

理由を述べる時は、相手や周囲の力では絶対に解決できない理由を伝え、その理由をブラさずに一切、やらないことである。

ゴルフを楽しむ人間が、それを楽しむことを人に強制しない世の中になることを、心から願う次第である。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

■関連記事

2025年、タクシーに乗った人は、車の後部座席に設置されたgoogle podに向かって行き先を告げる。 新宿東口のアルタ前まで。 これを受けて、ナビが自動的に入り、自動運転が始まる。 10年前には道...   続きを読む »

ビジネスクラスに乗ると、いつも必ず、シャンパンとオレンジジュースが出てくるが、あれは何なのだろうか? 私はANA派なので、毎回この組み合わせが出てくるが、出て来るたびに、いりません・・と答えている。 ...   続きを読む »

日本では大卒・大学院卒の学生が卒業の1年前くらいに一斉に就職活動する。 日本では一度入社したら、給料が徐々に上がり、50歳過ぎた頃から企業年金や退職金がもらえるというインセンティブもついており、容易に...   続きを読む »

最近大企業で出世していく人間を見るにつけ、その出世のカラクリが実にシンプルなものだと感じる。まず何よりも、上司の言うことをハイハイと言って従う。イエスマンであること。 創造性とか剛腕とかあまり関係なく...   続きを読む »

日本ベースで働いているビジネスマンは、スターアライアンス系のANAか、ワンワールド系のJALのいずれかのマイレージカードを持っていることが多いだろう。 ANA派かJAL派のいずれを選ぶかは行き先などで...   続きを読む »

ページトップへ