オリンピックの影響を論じて悦に入るのは素人の証

2019年1月30日資産運用

段々とオリンピックが近づいてきた。過去の他国におけるオリンピックを例に挙げながら、株価や不動産価格はオリンピックに向けてピークを迎えるといった論調で語られる事がある。

また、株や不動産投資家と話していると、オリンピックを境に相場が下がるのでは、といったコメントが聞こえてきて、時にはそのタイミングを見据えて売らない人間は先が見えていないといった話も聞かされるが、こういった話は全く宛てにならないと思っている。

相場が下がらない傾向にある先進国

例えばロンドンオリンピックもそうだが、英国における不動産価格や物価は年ねん上昇してきたが、オリンピックを契機に低下傾向になる事は無かった。冷静に考えてみれば、オリンピックは一地域におけるお祭りであり、それが国土全体に波及するケースはまれである。

また、オリンピックは国土開発や国威発揚といった面が強いが、金融、ITといった分野においてはオリンピックの影響が殆どない分野も多い。

オリンピックが国の全精力をささげたイベントであるなら別である。例えば、第二次世界大戦前のドイツや、高度経済成長期の日本においては、オリンピックがもたらした影響は計り知れない。

しかし、500兆円のGDPを稼ぎ出す日本にとって、オリンピックはごく僅かな変化に過ぎないと言い切ってもいいぐらいの影響しかない。

例えば、横浜で賃貸業を営んでいたとして、オリンピックで直接的に受ける影響はあるだろうか?おそらく皆無だろう。インバウンドの需要が増減したとしても、人の流れは実体経済と密に関わっており、オリンピックは関係ない。

例えば、浅草でシェアハウスをやっていて、オリンピック需要による流入をもろに受ける業種は別だが、それ以外は先ず関係ないだろう。

という訳で、オリンピックだからどうのこうの、と言っている時点で素人確定である。素人や挑戦しない人間は往々にして、オリンピックやほかのイベントなどを理由にして目の前にあるリスクを取らない傾向にある。

そして、あれは危ない、これも危ない、などというが、リスクを取らない事がリスクになる事が往々にしてある。寧ろ、リスクを算定可能な形に置き換えて、そのリスクを踏まえてリターンを算出し、リスクリターンを踏まえて判断するくらいの能力や経験知なくして、この世で稼ぎきる事は出来ないと思う次第である。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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