新幹線の指定席で掃除用のペダルを使って悪戯した時のはなし
先日、所要にて大阪に行った時の事。
東海道新幹線の普通車指定席を予約し、車両に乗り込んだ。席を探して座ろうとしたところ、3列シートの一番窓際に座っていたおじさんが大量の荷物を網だなに詰め込んでいた。
ダウンジャケットやお土産、トランクやかばんなど、色々なものを前後の席の網棚に広範囲にわたっておいており、後ろに座った私は荷物を置く事も出来なかった。
小さなトランクを抱えて、3列シートの通路側に座った私は、やむなしと思いながらも、荷物を足元において席に着いた。斜め前に座っていたおじさんは忙しそうにガサガサと荷物を上げたり、飯を出したりしていた。
と、そこでこのKYなおじさんに少し悪戯してやりたい。。。そんな気持ちがムクムクと心の奥底から湧き出てきた。
焦るおじさん
おじさんは立ったり座ったり忙しそうにしていた。電車は動き始めており、名古屋とか新大阪に停車する、というアナウンスをし始めていた。
おじさんは座って座席をリクライニングにしては、足元にある荷物からお茶を取り出したり、服をフックにかけたりしていた。
そこで私は、そろりと左足を伸ばして、3列シートの一番端の椅子の下にあるペダルを踏んだ。
すると、おじさんの椅子がリクライニングから元に戻った。
おじさんは、???、俺ボケたかな???という感じで椅子を改めて倒していた。私は窓ガラスに映るおじさんの姿を見ながら、混乱する様を見守った。
再びおじさんが荷物を取る為に前のめりになった。
私はすかさず、ペダルを踏む。おじさんは?????完全に混乱した様子で座席に問題が無いか、後ろを振り返ったり、座席のボタンを確かめたり忙しくしていた。
この時点で可笑しくてたまらなかったが、まだまだいける、と思い、次の時を待った。5分程背もたれによりかかり、再び雑誌を取るべくおじさんが動いた。
私はその刹那、すっと足を伸ばしてペダルを踏んだ。
おじさんは完全に混乱した。椅子をガタガタ揺らし、ボタンを押し、ひどく落胆している様子だった。
そして更に驚くおじさん
おじさんは完全に椅子を疑っていた。テレビで見るドッキリの何倍も面白い。本当に不思議そうに椅子を揺らしたり、ボタンを確かめていた。
そこで私はひらめいた。
おじさんが椅子に注目している時に椅子を動かしたらどうなるか。
そして実行してみた。
椅子を不思議そうに触っていたおじさんは、見ていた椅子が動いたので、凄まじく驚いた様子で椅子を揺らしていた。
窓越しにこの様を見ていた私は、おかしくて声を立ててしまいそうだったが、ぐっとこらえた。
おじさんは立ちあがり、後ろの席を振り返ったが、私は雑誌を読んで知らんぷりしていた。
そして2時間
こうして、2時間くらいおじさんと遊んだ。おじさんがタバコを吸いに行くと席がまっすぐになっており、荷物を取るとまっすぐになり、まっすぐに座っていると突然倒れる。
おじさんの驚きがビンビン伝わってくる新幹線の旅であった。
良い子の皆さんは、この悪戯をマネしない事を切に願う次第である。
以上
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大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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