なぜ数学教育が大切なのか

2018年1月19日健康管理・育児

世の中の多くの親御さんは数学教育が大切、と聞いたことがあり、子供に一生懸命数学を勉強させようとするものの、なかなかうまくいかずもどかしく思ったり、悩んだりしている人が多い事だろう。

この悩みは、そもそもなぜ数学が大切なのか、というところを考える必要がある。数学が大切なのは論理思考力を育む為、としばしばいわれており、その為です、と思うかもしれない。

じゃあ、なぜ論理的思考力が大切なのか、論理的思考力とはそもそも生活にどのように関係しているのかを考えねば、この答えは見えてこない。

先ず数学は1+1=2になる、といった特定のルールに基づいている。事前にあらゆるベースのルールが決まっていて、それをどう応用していくか、というだけの話である。それを応用していく際に論理的思考力が求められる。

数学を学ぶことが重要なのは、この応用を極めて数学者になる為に学ぶのではなく、応用する力を身に着ける為に学ぶのである。

意外に思うかもしれないが、普段話している言葉も論理的思考力の塊であり、パソコンやipad、携帯電話は論理的思考力が生み出した産物である。いずれも論理的思考力の応用編の結晶である。

まず言葉については、腹減った、などの単語だけ発する場合は別だが、今日はたくさん走ったので腹が減った、と言えば、これは、今日は(いつもはあまり腹が減らないけど)、沢山走ったので(いつもと違う動きをしたので)、腹が減った、という具合に論理が組み立てられている。

たとえば、株価が上がっている理由は、円安に振れていて、北朝鮮の脅威が遠ざかったと観測され、日銀がマイナス金利を打ち出した為。。。という文章は、3=1+1+1若しくは5=3+1+1と言っているのと変わらない。正に数学なのである。

言葉を果てしなく、論理的に突き詰めた形態が哲学である。

一方、数学の0と1の演算を果てしなく組み立てていった結果がPCである。今日レベルの高性能PCが出てきた理由は、演算の組み合わせを果てしなく積み上げた結果である。数字が無ければ、積み重ねは出来ない。それは言葉がなければ、次の世代に何もできないのと同じで、PCの発展は、凄まじく短期間で数字を積み重ねているのと一緒である。

という訳で、現代の生活に数学は欠かせず、言葉を紡ぐ際にも論理的思考が求められる。文系だろうが理系だろうが、論理的思考は必須である。

だからこそ、論理的思考が大事なのである。数学以外で論理的思考を身に着けられれば全く問題ないが、それがなければ数学を学ぶことが重要なのである。

ちなみに論理的思考はトレーニングで身につくが、自分で考える力、というのは数学を勉強しただけでは身につかない。英語でStreet Smartという単語があるが、これは正に考える力を持った人が生きていく力を持っているという意味である。

論理的思考力と自分で考える力が組み合わさることが理想的な教育と言えるだろう。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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