【犬猫】マイクロチップ埋め込みは義務化されるべきか【可哀そう?】

2018年3月23日日本の論点

マイクロチップ埋め込み法案

最近犬猫にマイクロチップを埋め込む法案が議論されている。一部の飼い主からは、ペットにも権利があり、マイクロチップを身体に埋め込むなんてかわいそうという意見も出ている。

しかし、可哀そうかどうか、という感情論でこの問題をとらえるべきだろうか?私はそうは思わない。その理由は以下の3点である。

① 犬猫の殺処分減少に寄与する
② 行方不明になった犬猫を探し出せる
③ 飼い主がより責任感を持って犬猫を育てる

① 犬猫の殺処分減少に寄与する

日本で殺処分される犬猫は年間約6万頭。6万頭の犬猫が人間のエゴで飼われ、人間のエゴで街中に放り出されて、人間のエゴで大量虐殺されている。

犬猫を一か所に集めて、二酸化炭素を送り込むなどして殺害する。人間も呼吸を止めれば苦しいように、犬猫も酸素を絶たれて、苦しみぬいて死んでいく。

人間は生きる為にあらゆる生命を犠牲にする。それは生きていく為に欠かせない犠牲だろうが、街中で飼われる犬や猫の大量殺戮を、正当化できる理由が一体どこにあるだろうか。

② 行方不明になった犬猫を探し出せる

犬猫が行方不明になっても、いつか戻ってくるだろう、という事でのんびり構える飼い主も多いそうで、待っていても戻ってこずに行方不明になってしまう事が多いそうである。

仮にマイクロチップを埋め込めば、そういった問題をクリアする事が出来る。

③飼い主がより責任感を持って犬猫を育てる

そこら中で糞をさせたり、嫌になったからといって、犬猫をその辺にリリースしてしまうような問題を防げる為、行方不明の犬猫が出てくる事を防げる。

このように、マイクロチップ埋め込みは、人間のエゴで飼われる犬猫たちを、社会全体で守る手段になりうる。更に言えば、殺処分施設の規模縮小や鳥獣害対策の人員を減らす事にもつながる為、コスト削減にもつながりうる。

以上、早急に法案の可決を望む次第である。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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