ニュースアプリは頭を悪くするという罠
Smart Newsのダウンロード本数が2500万を突破したそうだ。ラインのダウンロード数が6000万なので、5年間でこれだけダウンロード増やせたのは驚異的である。
確かに読んでいると面白いし、更新の頻度も多いので、読むたびに発見があり面白いと感じる。しかも、政治・経済・芸能・スポーツ・・・などあらゆるジャンルが用意されており、それを自分好みの順番にできるので、見たい情報にアクセスしやすい。
情報そのものも、Smart Newsが相当選別しているので、変な情報はなく安心できる情報が多いので、ネットでありがちな読んだ情報が間違っていたとか、誰かの思い込みだった、という事が非常に少ないという事も、読者を集めている理由だろう。
実際私も愛用者の一人なのだが、ある日冷静になって考えてみると、一日のうち1時間近く取られている事に気づいた。朝起きて出社する際、トイレに入っている時、休憩時間、帰宅時などなど・・・
有意義な情報を入手する時間、と思っていたが、よく考えてみると、あまり頭を使っていない事に気づいた。ただ、情報を仕入れているばかりで、そこから先、ビジネスにアウトプットするような機会が少ない。というか投入している時間に対して、出てくるアウトプットが少ないのである。
あと、ニュースを踏まえて、自分で考えるという癖が抜けやすくなる。なぜなら、スマートニュースの文章に、それなりの専門家が答えを書いている事が多いからである。
だが、これでは本当に物事の本質をつかんで、自らの頭で未来を考えて、先手を打っていく事にならない。
実は、携帯やパソコンの情報で往々にしてあるのが、こういった発信を只管受容するケースである。空き時間に只管見ているものの、自分の頭で考えないので、次の一手が打てない。
よって、最近、アプリを見る時間はジムでバイクを漕いでいる時のみ(つまり他に何もできない時間に見る)、と決めている。そして、読むときは、少なくとも必ず一つはアウトプットを出すようしている。
例えば、読んだ情報を基に株を買う、ブログに落とし込む、商談する、などなどである。
今の時代は、ネットの信頼性がまだまだ高くないので、Smart Newsのような情報を集めて、正確な情報を発信するアプリや組織が重宝され、そこにお金が集まる。
だが、今後更に世の中が進化すると、情報発信から一歩先のサービスを提供する会社が、勝ち名乗りを挙げる事だろう。それは、例えば、読者に考えさせて、それをアウトプットにまでつなげさせるようなサービスなどが、それにあたると言えよう。
以上

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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