【必読】人間交差点という神漫画【おすすめ】
人間交差点とは
バブル世代を生きたサラリーマンたちなら読んだことがあるかもしれないが、矢島 正雄作、 弘兼 憲史 画の漫画、『人間交差点』を紹介したい。
最近コンビニでも1冊300円位で売っていて懐かしくて立ち読みしたら、やはり面白かった。私はこの漫画を小さいころに、ブックオフで大人買いして以来ファンになった。全27巻、232話だが、いずれのストーリーもズシンと胸に来る。
ビックコミックで連載されていただけに大人向けであり、少年漫画のように胸躍るような要素は一ミリもない。むしろ、誰かが死んだとか、リストラされたとか、振られて自暴自棄になったとか、全体的に暗いストーリーばかりである。
人間交差点の代表的なストーリー
例えば、とある回では、ちょっとヌケた女の子がいて、その子と複数人がやってしまい、妊娠してしまったというストーリーが描かれている。そして、その女の子を海で泳がせて自然流産させる。。。
今、社会人になって改めて読み返すと、いや・・・それって犯罪では?と思うような内容が盛りだくさんだったが、当時10歳くらいの私にとってみれば、大人の世界ではこんな事もあるのかな、と現実感もなく読んでいた。
あと、今になって滅茶苦茶なストーリーだったな、と改めて思う回としては、とある女子大生が愛人バンクを経営していたというストーリーがある。この女子学生があっせんしたことで売春してしまった女子学生が、妊娠?か何かを苦にして自殺してしまう、という話。そして、愛人バンクを経営していた女子学生が大学の先生を好きになって近づいたところ、その先生が、自殺した女子学生のお父さんだったというもの。
最終的に大学教授と愛人バンク経営者の女子学生は結ばれてしまう・・・っておい!もはやハムスター並みの性欲というか、倫理観ゼロな世界で凄い。
また、沖縄に駐在した広告代理店の人が、でかい祭りだ!と言いながら万博のイベントを色々と仕掛けていくのだが、祭りの後には廃墟ばかりが残り、当時イベントの中心で世界を回している気持ちになっていた広告マンが、自分はクラッシャーだったと気づく・・・など味わい深い作品もある。
まとめ
どの作品も、パッと見るだけで、ああこの作品はこういうエンディングだったな、と想い出せるくらいに、いずれも味わい深くよく考えられている。破天荒というか、今考えている滅茶苦茶なストーリーも滅茶苦茶すぎて忘れる事が出来ない。
私が大人になる前にこの本に出合っていたことで、色々な社会の常識・非常識が本を通じて入ってきたと思う。そして、社会人になった時の悲哀、学生には中々想像できない人間模様などがものすごく緻密に、リアルに描かれていて、あたかも学生ながらに社会人を体験しているようだった。
今の学生やサラリーマン世代には非常にお勧めであり、大人買いして間違いなく損しない、と断言できるシリーズである。
以上
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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