TOKIO山口達也さんと財務省事務前次官 福田淳一さんの共通点とは

2018年5月9日日本の論点

先日、山口達也さんと福田淳一さんのセクハラ問題を実に鋭い視点で分析している文章を見つけた。

関連リンク:山口達也さんの事件で、見落としている「少年の心をもったおじさん」問題

二つの問題を、セクハラはだめ!とか、財務省が落ちぶれた!とか、TOKIOを守るべし!とか、ジャニーズがダメ!とか単純に批評する記事はあふれかえっている。然し、この問題をより普遍的な視点からとらえ、「少年の心を持ったおじさんが社会問題を起こす」という点から分析している点が実に興味深い。

この筆者が書いているところを要約すると、以下の3点に集約される。

①日本人の常識として良い大人の男が振舞うべき姿があり、その姿を大きく外した大人げない少年っぽい行動は現代社会では許されない

②然しそれを許容しがちなのが少年の心を理解したい、仲間のおじさん連中
→これの許容とは松岡メンバーの言うところの「甘え」

③その甘えを発生させる年功序列や既得権益などのマネジメントシステムの変革が必要

実に本質をついていると思う。先日取り上げた「わぐりめぐみ」氏の思い込みに満ちた狂気の文章)とは全く次元が違い、本質的に課題を分析し、その解決策まで提言している。

アルハラ、セクハラ、パワハラ、性差別など、絶対に認めるべきではないのに、それが横行しているのは日本のマネジメントシステムに問題なのである。

企業と個人は契約関係にあるだけなので、サービス残業なんて存在し得ないのに、存在しているのは企業や上長の「甘え」が原因である。

より良い日本社会を創っていく上で、一連の騒動は社会変革が必要と訴えているに等しい象徴的な事件だと思う。

就業時間を過ぎて残業させたり、部下を怒鳴りつけたり、そんな事が横行している日本のビジネス現場そのものも、正に、崖の下に落ちていると認識した上で、変革していかねばならない。

私もその認識を胸に、ビジネスの最前線で戦っていきたいと思う次第である。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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