ラーメン二郎戦記 〜不健康メシの代表〜
ラーメン二郎といえば、いわずと知れたラーメン屋。
あの、二郎である。どんぶりに山盛りにラーメンが出てくる。最初に衝撃を受けるのは、ラーメンを食べるためには、まずラーメンの上に山盛りになっている野菜を食べなければならないということだ。
食っても食っても野菜が減らない。やっと野菜を食べ、ラーメンが見えたと思ったら、ラーメンは水分をたっぷり含んで、まじえぐい食べ物に変身する。はじめからまずいラーメンのレベルが上がるのだ。
そこから先は精神力がとわれる。食べる・・・食べる・・・食べる・・・食べても食べても、圧縮されていた麺が、底からわきあがってきて、果てしない旅が続く。。。
だが、ここで決して箸をとめてはならない。いや、なんどかとめそうになることはあるだろう。
箸でつまんだ麺を、スープからゆっくりと上げてゆき、そこでしばし、ためらう。麺は宙に浮いたまま、ホールドされる。食べようとしながらも、指先はその動作を拒む。
そこを強い精神力で押し切りながら、一口、また一口と食べてゆく。
多くのファンに愛されてやまないラーメン二郎。俺も学生時代によく食べに行っていた。そして地獄を見てきた。。。少しではあるが、その地獄を紹介しよう。
部員8名ほどで二郎へ向かった。古いバンに乗っていた。俺たちは下級生であるが故、シートがついていない荷台に座る。まさに戦場へ向かう陸軍兵士。
二郎についた。みんな食った。普通盛りでもやばいのに、体重を増やさねば成らぬため、麺増しは必修。俺も死にそうになりながら食った。先輩達は、大ダブル(←やばすぎ)をなんとかかんとか食べきった。
そして帰り道、バンに乗った。みんな口数は少なかった。あれだけ後輩たちに、食いが足りない!などと煽っていた先輩たちはもはや無言だった。
俺も軽く気持ち悪かった。と、助手席に座っていた先輩が一人咳き込み始めた。
気管支に水が入ったような咳き込み方だった。俺は大丈夫かな、と思いながら先輩を見ていた。
うぃーん
心地よい風が車内に入ってきた
その瞬間・・・
ぴゅっ。っという音と共に液体が勢い良く飛び出した。1メートルは飛んだ。俺はそれまで、見たことがなかった。げろは下に向かって吐くものだと思っていたし、横を向いても下にこぼれるだけだと思ってた。
だが、俺はげろが水平に発射される瞬間を見た。窓から首を出さずに普通に座っていたにもかかわらず、げろは窓を超え、外へ向かって飛んでいった。漫画太郎の漫画で出てくるげろのように・・・。
おしまい
ほかにも、二郎の帰り、電車に乗り、一駅区間の長い埼京線で耐えられず、自爆テロを起こした挙句、なにごともなかったかのように、隣の車両へと移動していった勇者もいました。。。
二郎とは、いとあやし。
おしまい

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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