3月23日(金)ブラックマンデー戦記

2018年3月24日資産運用

2018年3月23日(金)

NYダウが大暴落した日から約1.5か月がたった。市場の動向と自分の気持ちの移り変わりを記録していく中で、実に興味深い事がわかった。

それは、暴落しそうな日には、なぜか必ず空を飛ぶ夢を見ていて、夢うつつの中で目覚め、携帯のアラートを見て飛び起きる、というパターンが定着しているのである。

空を飛ぶ夢、というのは実に奇妙なもので、自分は空を飛んでいるのだが、ワシやタカのように気流をとらえて滑らかに滑空しているわけではない。筋肉の反動で飛んでいるのである。重力に従って、絶え間なく下に落ちそうになるのだが、足を曲げてぐっと伸ばす反動で、飛翔力を得て飛んでいるのである。

実際に、筋肉の反動で飛ぶなんて出来はしないのだが、夢の中ではなぜかそれで飛んでいるのである。ジェットエンジンはジェット燃料を爆発させた反動で前に進み、その力を羽の形を使って揚力に変えて飛んでいるので、筋肉の反動で飛ぶ、というのも体重と反発力の兼ね合いの問題であって物理的には、不可能な話ではない。

とはいっても現実的には不可能である。

そんな不可能な空飛ぶ夢を、大暴落の前に必ず見るのだから実に不思議なものである。

7時30分、誰かが追いかけてきていたが、必死に階段を上っていた。複雑な建物を走り回って逃げ、階段を上り切ったところに窓があった。バルコニーもないので、窓を開くと、下には地面しかないのだが、とりあえず飛んだ。

飛び出した瞬間、ものすごいスピードで落ちるので、落下する恐怖を感じたが必死に全身の筋肉を使ってとんだ。頭を下にすると落下するスピードが速くなるので、バランスを崩さないように、頭を上にして飛んだ。

そして、無事別の建物の窓にたどり着いた・・・

というところで目が覚めた。寝汗で布団が濡れていた。深呼吸しながらも、寝ぼけ眼半分でYahooニュースを見ると、NYダウが724ドルのマイナスを記録していた。

寝ぼけながら、なぜか、もののけ姫のワンシーン、エボシがライ病の患者たちをたたら場の奥の小屋に住まわせ、そこでライ病の患者たちがつぶやく言葉が頭に浮かんだ。。。。

「私も呪いを受けた身ゆえ、あなたの怒りや悲しみがよくわかる。わかるなら、どうかその人を殺さないでおくれ。その人はワシらを人として扱ってくだすった、たった一人の人だ。ワシらの病を懼(おそ)れず、ワシの腐った肉を洗い布を巻いてくれた。生きることは真に苦しくつらい。世を呪い、人を呪い、それでも生きたい。愚かなワシに免じて」。

生きる事はまことに苦しくつらい。そして、この暴落で怒りや悲しみをわかってくれる人もいるだろう。だが、わかるならその人を殺すな、というのは株式市場に通用しない。怒り、悲しんでいる人達が完膚なきまでに叩きのめされ、追撃され、死に至る病を体感することになる。

腐った肉(下がった株)は腐った(下がった)ままで、損切りするまで誰も包帯なんて巻いてくれやしない。家なき子的に、同情するなら金をクレ、と言ったところで誰一人金をくれず、市場の養分となって静かに退場するのみ、というのが各国政府公認の賭場、株式市場なのである。

正に殺伐とした生き死にをかけた戦い、これぞ株式市場のだいご味である。

こんな事をわずか10分くらいの間に思いめぐらしながらも、クリヤマホールディングスはガチホールドする姿勢を一切崩さないと決めていたので、揺るがなかった。

ただ、三井物産は盛大に下げる事間違いないので、損切りを決心した。

9時、寄り付きと同時に三井物産の信用分と現物全株を売却して決済した。この地合いの悪さで物産砲に期待した自分の甘さが招いた結果だった。

売却したことで300万円ちょっとの余力が出来た為、クリヤマホールディングスをちょろちょろ買い増し。

そして15時に引けてみると、日経平均は971円(4.51%)というすさまじい下げを記録した。クリヤマホールディングスも4.4%の下げとなった。

利上げの実行による市中への資金供給の引き締め、引続き米国が貿易戦争を始めるのではないかという懸念、米国債券市場の金利が約3%迄上昇している(債権が安くなっている)という事実、米国株安を嫌気したドル売りと円買い、モリカケ問題で高まる日本の政治リスク、などが複合的に作用して株価に悪影響を及ぼしている。

一方、利上げは間違いなく市場は織り込み済みであり、経済成長を重視しているトランプ政権にとって貿易摩擦による経済低迷は得にならず、株価調整によって債券金利の下げ圧力が強まり、米国経済は間違いなく堅調なので株価は反発のタイミングをうかがっている。

モリカケ問題のみ、どうなるか判断がつかないが、総合的な事情を勘案すれば、この局面は間違いなく1-2か月の調整とみている。

よって、このタイミングでしっかりと現物ベースで仕込み続け、反発の時を待つ戦略としたい。勿論、仕込む株はクリヤマホールディングス一本である。

私の10年以上の投資家としての人生において、分散投資しかしていなかったが、これほどの好機において資本を分散させる余地はない。

自分の理解、判断に間違いはないか、気持ちに迷いはないかを確かめる為、本日クリヤマホールディングスを改めて分析してみた。

同社は明らかに業績が好調であり、今の地合いにおいても上振れ余地が大きいと確信した。経済好調の米国事業が売上高の約半分、営業利益のほとんどを占めており、シェールガス向けのホースは引き続き急速に伸びる見通しである。

しかも、2015年に買収した尿素製造販売会社である子会社のサンエーは、ディーゼル規制を受けて業績がうなぎ上りであり、赤字幅が大きく縮小するとみられる。

更に、ヨーロッパにおける事業とのシナジーを図る事で、一層売上高、利益は上積み余地がある。

実際、同社事業セグメントの略全てが大幅な売上高増加となっており、伸びまくっている。

唯一、弱点は何をしているかわかり辛い会社、という点である。ホースの会社です、と言いながら尿素モニターを売ったり、運動場のトラック用ゴムを売ったり、スポーツ用品売ったりと、何がしたいのかよくわからない。

会社としては明らかにゴム製品が主体の会社なので、それを前面に押し出すべきだろう。それによって、投資家からの理解が得られて株価が上昇し得る。

今年から経営陣も株価上下の影響をもろに受けることになっているので、適切な長期の事業目標を定めることを切に願う。

ファンダメンタルベースの株購入のリスクは、美人投票の要素がある(人それぞれの好みがある)株式市場において、投資家からの理解を得られずに美人投票に敗れる、という点だが、これは経営陣が株価へのリスクを負い始めた事によって必ずヘッジされると思う。

同社の経営陣には銀行からの出向組が3名、外人も2名いるが、これらの人達が、自分の報酬を無視して株価を放置する理由は絶対にない。間違いなく退職時の報酬をたっぷりとほしいはずである。

こういった要素もあり、同社の株は継続的に買いと確信した次第である。

ちなみに、クリヤマバリュー、という言葉は曖昧過ぎて、創業者とその取り巻きくらいしか理解できないので、何を目指す会社かを明確にし、それに向けて経営資源をフルで投入してほしいと願う。

以上

3月25日(日)ブラックマンデー戦記 ~貿易戦争~


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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