佐々木希はブスか 〜なぜヨーロッパ系の人種は美人なのか〜
日本の芸能人の中でも、トップクラスの美人としていつも名前が上がるのが佐々木希だろう。
おそらくどこの外国にいっても、彼女は美人の部類には入るだろうし、モテることだろう。
ただ、彼女がもっている容姿的な特徴である、鼻の高さや、二重、肌の白さ、全体に比べて小さな頭、すらっと長い手足、などはヨーロッパ系白人のもつ平均的な特徴といえる。
事実、そういった特徴をより強く、つまり、より高い鼻、白い肌、といった特徴を持っている白人は山ほどおり、例えばフランスでパリの街を歩けば、20ー30才女性100人のうち40人くらいはそんな美人に会うことだろう。
ヨーロッパ系の人たちから比べれば、佐々木希は、ちょっと美人、じつは普通、いやいやブス、といった声まで聴こえてきかねないかもしれない。
人の顔というのは、好みの問題のため、一概に美人・ブスを線びくことはできないが、佐々木希が日本社会で美人と言われているので、日本人の好み・美意識的には美人なのである。
では、美人の基準とはどうやって生まれるのだろうか。
よくこういった議論をすると、いやいや白人は当然美人だろ、それが万人の価値観、といった議論になったりするが、私はこのような考えは浅く、間違っていると思う。
美意識とは間違いなく後天的なものであり、日々の生活の中で醸成されていく文化的なものだと思う。
例えば、生まれて30歳になるまで、白人の存在を知らず、見たこともない人が白人を美人だと思うだろうか?おそらく思わないはずである。何故なら、自分の文化の範疇を急激に超えてしまうからである。
実際に、白人を初めてみた江戸の人々が書いた絵は、赤鬼そのものである。
人間は人間の赤ちゃんのような容姿を持つ生き物に好意を持ちやすいといわれ、この説は本能的なものであろうし生物学的にも理解出来る。
例えば、目が丸く、鼻が低く、小さな口の猫などはまさにそれである。また、動物の子供は大概このような特徴を持っている為、本能的に可愛いと思うものであろう。
ただ、白人の成人がそういった容姿かというとそうでもない。
それでは、人間が後天的に人を美しいと思う上での、要素とはなんだろうか。
私は環境であり、刷り込みであると考える。例えば、日本において、我々の周りには、広告が溢れているが、美容関係や服飾関係の広告には白人が多々起用されている。
こういった広告に黒人が起用されているケースを私は見たことがない。美人があらゆる人種に普遍的なものであれば別に黒人でも問題ないはずなのに、ないのである。
では、黒人がブサイクかというと、黒人の中での美の基準が必ずあるはずだが、日本人にとってみれば後天的な経験や知識の積み重ねが広告に白人を起用させているのである。
では、何故白人を起用する社会になっているのか。それは白人が大航海時代を通じて世界制覇しているからである。世界の隅々まで支配した人種もしくはそれに近い人達が憧れとなるのは不思議ではない。
日本は戦争に負けて、アメリカ崇拝が強い時代が続いた為、アメリカを統べるWASP(White American anglo Saxon Protestant)を崇拝するようになってしまったのである。
手足がすらっと長い、頭が小さい、といった特徴は本当に実用的だろうか?ガシッと太くいほうが、丈夫で生き抜く力があるのでは?頭が大きい方が、脳の容積が大きく、生き残る力が強いのでは?と思ってしまう。
つまり、生物学的に優位かどうかは関係なく、その時々の権力を握る人々に近い容姿が、美しい容姿なのであろう。
興味深いのは、日本ではジャニーズ事務所などの積極的なPR活動により、栄養失調寸前の体つきが持て囃される世界になっている。これこそまさに、後天的な刷り込みなのである。
ジャニーズのメンバーがイギリスに行って、俺カッコイイ、と言ったら100人中100人が、この痩せたネズミのような子はご飯食べてるのかしら?と思うことだろう。実際、私のイギリス人の友人もそんなことを言っていた。
要は、美意識とは後天的なものだということだ。
こういった美意識の前提を踏まえ、次回、なぜヨーロッパ人からアジアの女性はモテて、アジアの男性はモテないのかを考察したい。
ちなみにヨーロッパの人がハンサムという人たちはこんなイメージ↓
以上
【リンク】なぜヨーロッパ人からアジアの女性はモテて、アジアの男性モテないのか
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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