億り人への道標〜旭有機材株式会社〜
2017年12月13日に推奨して以来、旭有機材の株価が急騰を続けている。
(ブログ移植後なので記事とアップロード日のずれについてはご容赦願う)。
本日は調整が入り株価は乱高下しながら1977円でひけている。
2006年に2700円をつけたことがあるが、その後業績が停滞したこともあり、株価は低空飛行を続けてきた。
しかし、アベノミクスにより各社の株価が上向く中で同社の株価も上昇。
しかも、同社は業績を着実に回復から成長基調に転換させており、現時点での海外売上比率も20%まで引き上げている状況である。
2020年までに海外売上比率を50%にする、としていることから、海外における投資を一層活発化させることは間違いないだろう。
70億円近い現金を保有しているため、M&Aにより樹脂分野で先端技術を保有している会社を買収する可能性も高い。
同社業績を安心して見守れる理由は、何より、同社のメインマーケットである、管材事業(バルブ)、樹脂事業、水事業のいずれも、技術力の集積や巨額の設備投資が必要なため、参入障壁が極めて高い。
さらに、市場の需給に左右されるような事業ではなく、広く使用される製品のため、常に需要が安定している、という点でも非常に魅力的なマーケットで事業展開しているといえよう。
役員が旭化成からの出向、転籍組が多い、という点はプラスにもマイナスにも働くが、少なくとも直近5年ほどの実績からは、堅実かつ積極的な事業展開をする経営陣であると言えよう。
問題は今後の株価についてだが、現時点のPERは16.58、PBR0.96、と株価上昇に伴いかつてほどの割安感は薄れてきている。
2018年1月末に公表予定の第3四半期決算にて、同社の業績進捗が明らかになれば、割安かどうかの判断はつくはずだが、海外展開スピードや水事業における受注残等を考慮すると、更にうわぶれる可能性も少なくないだろう。
よって、1月末時点の株価は2200円、3月末時点で2400円目標としたい。そして、3月末にサプライズの配当等があった場合には、過去の最高値である2700円程度まで上振れるのが強気シナリオとなろう。
弱気シナリオとしては、日本株の伸び悩みの煽りをうけて、割安感が薄れた株価が一服し、1900円台で12月中にもみ合い、1月に1850円、1月末に想定通りの進捗による失望売りもあって1700円代後半で推移。
3月末にサプライズなく1600円台で着地というシナリオであろう。
いずれにせよ、本日時点の個人的なコンセンサスは4.5とし、少なくとも12月中は成り行きをアホールドベースで見守ることとしたい。
以上

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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