デリー、バラナシ、アグラ、ジャイプールの旅 ~インドの旅はカレーの香り~⑧

インド最終日

朝、豪勢な会場で朝食を食べる。
カレーが出てくるかと思ったがカレーが無いのが残念だった。

そして、一路デリーへ走ること5時間。

途中に立ち寄った休憩施設で軽食を取り、相変わらずガイドのおやじはチャイばかり飲んでいた。そこで、オヤジが、おもむろにガイドには15%のマージンが落ちる事などを告白し始めた。たぶん、だましてむさぼるより、正直に仕組みを話して貰える対価をマックスにしたほうがいいとおもったのかもしれない。

そして、カースト制度についても色々と話してくれた。カースト制度は人々の心に深く根付いているが、下のカースト出身でも金持ちな人もいれば、上のカーストで貧乏な人もいる。ちなみに自分は上から二番目のクシャトリアのカーストを源流に持つ。

と決め顔だったので、え?じゃあチップいらない?といじめてみると、いやいやカーストとお金は連動してないから貰うものは貰う、と言っていた。

そして、ふと気づくと運転手(ツッパリ君)がいない。彼はどこに行った?と問うたところ、別のカーストの人が集まる部屋にいるのだと。彼は一番下のカーストに属しているので、普通の家に上がり込むことが難しく、追い払われるらしい。

そんな生い立ちや苦境に憐れみを感じ、旅行客は彼にiphoneを買ってあげた事もある・・・

ってまたチップの話かよ!

と思いつつ、中々インド人は生きる力が強い事を実感。

そして、空港に着いて一大ミッションである携帯確保に動き出した。空港で、ガイドが指定された連絡先に電話した。こういった公的施設の職員は全く信用できず、時間を守らず、気まぐれだ、という事で、ガイドは本当に全力で電話して状況を説明していいた。

確かに、先日のアグラの空港職員の働きぶりを見ていたら、携帯紛失に関する処理とメール一本の発信で、8人が3時間余をかけていた。しかも、目の前でずっと圧をかけ続けていたので最後までやってくれたが、目を離せばとても仕事してくれなさそうな雰囲気だった。

なので、とても心配していた。
ガイドの渾身の説明の後、空港職員が飛行場入り口迄やってくるとの通達を受けて待った。20分経ってもだれも現れない。ガイド曰く、これで何時間待ったとしても不思議ではない。かえって来ないとしても不思議ではないのだから。

と言って半ばあきらめかけていた。そして30分が経ったがやはり誰も現れなかった。

もう諦めよう、ガイドさん有難う・・・と言おうとしたその刹那、軍人が現れた。何か色々とガイドに質問してきて、1つずつ答えパスポートを見せた。その間、ガイドはYes Sir、Ofcource Sir、など只管繰り返して、それはもう下手下手に出ていた。

色々答え、最後にメールの文面も見せた。すると軍人がポケットから携帯を取り出した。遂に取り返すことが出来た。この広く、詐欺師や泥棒も多いインドで、iphoneの最新式が手元にかえってきた、というのは奇跡とも言っていいだろう。

ガイドもやり切った。さすがの仕事人だった。

そして、更にここから無理を言って時間がないのにカーンマーケットに連れて行ってもらった。30分程しかなかったが、とにかく色々と買った。

そしてデリー空港へ。フライトは19時だ。兎に角色々な事が起こりすぎて、無事にトラブルなく(トラブルを解決して)帰国できるというのは嬉しいものだった。ガイドにはお礼として、目安と言われているチップに2日分上乗せして払った。

久しぶりに帰れるのがうれしい、それ位疲れていたし、色々な物事を見聞きして、東京が懐かしいような気がしていた。さんざん海外旅行とか出張しているのに、このような気持ちにさせられるインドは、果てしない奥深さをその混沌の中にもつ、素晴らしい国だった。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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