陸路でバンコクからシェムリアップに行った時の話@バンコク

バンコクからシェムリアプへ

AM4:30起き、AM5:30、バンコクから、カンボジアでアンコールワットのある街、シェムリアプを目指す一日。。。

バンコクの拠点駅、ファランボーン駅から、カンボジア国境近くのアランヤプラテートまで行く列車に乗る。運賃150円なり。チケットを買うと三等車と書いてある。これから六時間乗るのに、3等だとしりが爆発する。値段は200円しか違わないとネットで見たような気がしたので、インド人風の駅員に一等にしてくれと頼むと、怪しい笑みを浮かべ、三等しかないよ。。。と言われた。

あきらめて乗車。とてものどかな田園風景が続く。所々牛が放し飼いになっていたり、沼に蓮の花が咲いていたり。のどかな風景を見ていると、商魂たくましい物売りのおばさんが現れる。見たことのないかボスのような木を売ろうとしていた。そんなこんなで、国境の駅アランヤプラテートに到着。

国境の駅アランヤプラテートにて

たくさんの人が寄ってくる。トゥクトゥクに乗らんか?バイタク〔バイクタクシー〕にようこそ。。。などなど。200円払いトゥクトゥクに乗る。

ついに国境へ到達。国境を歩いて越えるのはこれが人生初めて。さらに多くの物売りに囲まれ、イミグレーションオフィスへ着く。150メートルほど歩いてカンボジア入り。途中、カンボジア側のイミグレ係員が、笑顔で賄賂(本人はチップと言っていた)を要求してきたのに驚いた。

アンコールワットのある街、シェムリアプまで足を探さないといけない。電車はないので、バスか、トラックか、タクシーが選択肢に入っていた。

と、小さな男が追いかけてきた。タクシー、タクシー。タクシー乗ってけと。。きっぱりと断り、バス停を探して歩いた。ずっと歩いていたが、小さい男もずっと付いて来ていた。

あまりにしつこいので、そいつの言うことをとりあえず聞いてやることにした。そこで、もう一人付いて来ていた若者に、消えろと言って追い払った。

小さい男と共に、タクシー乗り場に行き、値段交渉開始。US40ドルで、シェムリアプまで行くよ!と言い始めた。警察官の給料が一月US30ドルのこの国でUS40ドル??ありえないと言うと、乗り合いトラックに乗れば、もっと安いと言うので、乗り場まで行ってみることにした。

小さい男は、とりあえず乗り場まで行くからバイクに乗れと言う。ここで、生まれて初めてスクーター三人乗りを体験。マジ怖すぎ。舗装されていないでこぼこ道を走ること10分。未だ駅は見えてこない。

しかも後ろからなぜか2台、小さい男の味方と思われるバイクが付いてくる。どこか人気のないところに連れて行かれて、殺られる!!次第に不安になってきたところでバイクは止まった。

舗装されていない道路の途中だった。まだ人気はある。相手は6人ほどだが、みな160cmちょっと。全力で戦えば、相打ちくらいには持ち込める。。。などと考えていると、一人が叫んだ。ヘイ!ヘーイ!男は、走ってくるトラックにヒッチハイクを始めた。そう、駅などどこにもなかった。車をヒッチしやすそうな場所、それが男の言う駅だった。

ヒッチハイクのはじまり

トラックが止まり、俺と、小さい男と、トラックの親父の三人で激しい交渉が始まった。US20㌦で荷台!!いや、10㌦でインサイド!ありえない!と、交渉しているうちに、トラックの親父は怒って、車を出発させてしまった。

2台目も同じ結果だった。3台目も同じく交渉決裂したところで、小さい男の身内と思われ、一度追い払った男(以下、バスの男)が言った。10㌦でバスに乗せてやる。。。

俺は早く言え!と思ったが、一度ひどい剣幕で、俺が追い払ったため、何も言わなかったそうだ。俺は了承し、そいつのバイクのケツに乗ろうとすると、小さい男が怒り始めた。

「10分走ってここまできて、交渉したんだから100バーツ(300円)払え!」

何もないところにバス停があると言い、行って見たらヒッチハイクを始め、ボッタクろうとし、挙句の果ては交渉に失敗してる奴が金をよこせ?

俺は怒りを爆発させて怒鳴ったが、相手もなぜか逆切れし始めた。

バスの男と小さい男たちの戦い

小さい男たちを放置して、10㌦のバスに乗りに行こうと、誘ってくれた男に言うと、小さい男の仲間たち4人が、物凄い勢いで怒り始めた。

バスの男が説得しようとすると、何か喋るたびにみなで声をそろえて、「ほーお、おまえは自分が儲かればそれで良いのか」みたいな事を言っていた。20~30分口論した後、バスの男がついに、4人を放置していくから、バイクの後ろに乗れと言った。俺はバイクに飛び乗ってすぐにバス停へと出発した。

と、後ろから追ってきた。俺の乗るバイクの横に着け、両サイドからガン見してくる。前後ではさんだり、煽ったりしてきた。いつでも攻撃できる態勢をとり、アドレナリン120㌫でバイクのケツに乗ること10分。今回は、きちんとしたバス停に着き、男に誘導されて待合室に着いた。敵の姿は消えて、やっと落ち着いて座った。

バスの男にチップをあげ、チケットを買って一眠りしようとした。。。ふと、前を見て凍りついた。50mほど離れたフェンスのあたりに、10人ほどバイタクの連中がいる。さっきの4人がこちらを指差し、殺気立った感じで、みなで何かを言っている。しかも次第に人数が増えてきた。これはやばい。。。本気で殺される。

焦って周りを見ると、バス停に連れてきてくれた男はもっと焦っていた。おそらく同業者どうしで村八分にされてはヤバいと思ったのだろう。俺があげたチップを持っていき、全員に分配することで、何とか問題解決を図っていた。

いよいよバスへ

それから待つこと二時間。バスと言っていたのに、チケットに印刷されているのは大型バスなのに、どう見てもバンにしか見えない。20年以上前に製造されたようなバンが到着した。すべてのメーターが止まり、クーラーはぶっ壊れていた。この車に、定員マックス乗せて出発。シェムリアプへの長い道のりが始まった。

本来、日本だったら、車で2~3時間で着く道。カンボジアでは7~8時間かかった。隕石が100万発ほど降り注いだかのような、恐るべきクレーターが待ちうけ、何度も席から飛び上がった。運転手の隣に俺と、もう一人座っていたが、あまりに狭く、ギアチェンジする度に足を避けねばならず、車内は驚天動地の揺れが続き、到着までの8時間、まったく眠ることができなかった。

道中、2時間ほど走ったところで、渋滞が発生していた。まったく動かないので、車を降り、前に歩いていってみると、他の車がクレーターにはまって動かなくなっていた。安全の為に、全員車を降りて、クレーターを歩いて通過した。。。まるで戦争中の陸軍である。

さらに走ること二時間、あたりは真っ暗になり、路上には牛や鶏、ヤギに犬、カエルや七面鳥など、たくさんの動物が現れ、まさにナイトサファリのノリだった。

一時間さらに走ると、道が完全に水没していた。ライトに照らされている100m先も、完全に水没しており、道はまったく見えない。

果敢にも、ドライバーは水中に突っ込んだ。ドアの横まで水没。水がガンガン入ってくる。このまま沈んで動物たちに食われてしまうのでは・・・という恐怖を感じたが、幸運にもなんとか通過した。

更に走ること一時間、やっと目的地に到着。。。車内で仲良くなった日本人のおじさんと、宿でツインに泊まることにした。

一日中移動の激しすぎる一日だった。よく考えてみたら、ナイトサファリに、様々な動物。水上を走ったり、物売りがいたり。。。ちょっと危険を伴うディズニーランドみたいなものだろう。そう考えるとオツなもんです。

こんな感じでこの日は終了。夜は日本人のおじさんと、飯を食った。翌日のアンコールワットに備え、早めに就寝。エアコンという名の扇風機の風を受けながら、意識は吹っ飛んでいった。

下の写真は、クレーターに落ちた車を救出している写真。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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