新幹線のリクライニングって倒しちゃいけないのか?

ある日新幹線に乗って一杯やっていた(この日はたまたまグリーン車に乗っていた)。崎陽軒のシウマイを食べて、弁当を食って、ハイボールを飲んでいい気持ちになり、Wedgeを読みながらリラックスしていた。

新幹線に乗って1時間くらいたったところで、女性の添乗員が「後ろのお客様のご迷惑になるので、勢いよくリクライニングを倒さないでください」と言ってきた。

??もはや倒したのがいつか記憶もないくらいなのに、なぜ今こんな事を言ってくるのだろう?と不思議で仕方なかったが、「はぁ・・?」と答えておいた。

すると、5分後くらいに今度は後ろに座っていた30代前後の女性が、「服がはさまってしまうので、座席を前に倒してください」と言ってきた。確かに新幹線の背広かけの構造からして、前の人がリクライニングを倒すと服が挟まる。

なので、リクライニングを元に戻してから再度倒した。

すると、2分後くらいに女性の添乗員がやってきて、「申し訳ございませんが、後ろのお客様のご迷惑になりますので、リクライニングを少し戻してください」と言ってきた。

????

理解不能だったので、「いやいや、リクライニング倒すのがなぜいけないのですか?皆倒しているじゃないですか?現に私の前に座っている人も倒してますよ」と伝えたところ、

「申し訳ございません、後ろの方が席が狭くなるとおっしゃっています。服も挟まってしまうので、申し訳ございませんが戻してください」

????????

意味が分からなかった。しかも、やたら顔近づけて話すし、申し訳なさそうなそぶりを見せながら明らかに、後ろの人がめんどくさいこと言っているから言う事聞いてやれよ、という雰囲気が伝わってくる。

あまりに腹が立ったので、でかい声で、
「おかしいでしょ、皆リクライニング倒してるし、戻せと言われる筋合いはない!しかも、服だって挟まるのが嫌だったら上の棚におけばいいでしょ。現に私は前の人が席を倒しても大丈夫なように服を上の棚に置いている。申し訳ない、と思っているのであれば、後ろの人に変な事言わないよう納得してもらうのが筋でしょう。自分がいる環境が嫌ならば、自由席に行くなり、別のところに行けばいいでしょう!」ともの凄い剣幕で怒った。

すると添乗員さんが「いぇ、でも、上の棚にスペースもありませんので・・・」

「ない訳ないだろ!いくらでも空いてるじゃないか!」

と再び一喝したところ、添乗員さんは引き下がり、後ろの人も何も言わなくなった。かなり語気を強めていたので、周りの人達も振り返るくらいだったが、おかしい事にはおかしいときちんと意見を伝えなければ、クレーマーはどんどん付け上がっていくので、ビシッとやった。

しかし、気持ちよく旅をしていたのに、非常に不愉快な思いをさせられた。割と広いスペースを確保できるグリーン車に乗っているのに、席が狭いだの、服が挟まるだの言ってくるのは頭がおかしいとしか思えない。

例えば、飛行機でエコノミーに乗っていて、前の人が倒してきたら、自分のスペースが狭くなるから倒さないでくれ、なんて言うだろうか?そんな人間は飛行機に乗る資格はないし、乗りたいなら広いスペースを確保できるビジネスかファーストに乗ればいいだろう。

それも出来ないなら、船で行くなり、泳いでいけばいい話であって、責任も果たさず(必要な金も出さず、自分の身を人に迷惑をかけずに快適な空間に置くにはどうすべきか考えもせず)、権利だけ主張するのは、権利を主張する事だけを覚え、世間に甘やかされて育ってきた証拠である。

今回のケースで言えば、日本国内の移動で大して長距離でもないのだから、新幹線に乗る必要はなく、飛行機に乗ったり、車で移動すればいいのである。更に、前の人が席を倒すのが嫌だとか、渋滞が嫌なら、歩いていけばいいし、船に乗ればだれにも邪魔されず移動できるだろう。

それらの選択肢を取らずに、新幹線という公共の乗り物に乗るならば、席を倒すなとか、そんなことを主張する資格はない。

昔、新幹線のグリーン車に乗っていたら、小さな子供を連れた親子が現れて、子供がいて席が狭いので、グリーン車の席と普通席指定席を交換してほしい、と言ってきた異常者がいたという話を聞いたことがある。

今回の問題もストーリーは違うが、本質的な違いはないと思う。いずれのケースも、自分の義務を果たさず、権利のみを主張し、自分がいかに不快な気持ちでいるかわがままな気持ちをありのままに伝えれば、お父さんやお母さんのように優しい誰かが「いいですよ」と言ってくれるはずなので、とりあえず申し入れる、という独善的な発想が、斯様な異常な行動を生んでいるのである。

私のように、何か言われても、おかしい事はおかしいとロジカルに、しかも語気を荒げてでも伝えきれる人間ならいいが、日本人は結構腑抜けていて、優しいので、ちょっとクレームっぽく言われるとビビってしまう人も多い。だが、それを許容していては、こういう異常者が益々自分の行動に自信を深めてしまい、次の被害者が出るので毅然と立ち向かわねばならない。

世界がより一体化する中で、このような異常者は世界にはいくらでもいる。席を倒すなどころか、いきなり相手を殴って金を奪う人たちがごまんといる世界である。なので、これからの時代、日本人はこれくらいの異常者とはきっちり渡り合うくらいになって、ちょうどいいのではないかと思う次第である。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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