沖縄に米軍基地があるのはなぜか

2018年1月20日日本の論点

第二次世界大戦の激戦地、沖縄。

これまで、10回くらい沖縄を訪問したことがあるほど好きな県だが、飛行機の窓から青緑の海が見えてくると、なぜか、戦争の激戦地であった、ということを考えさせられる。

米軍に追い立てられて、断崖絶壁から人々が身を投げた摩文仁の丘。

入口が火炎放射器で焼き尽くされた洞窟跡。

色々な戦跡を訪ねてきたからこそ、青緑の海を見ると、そういった記憶が蘇るのだと思う。

だから、戦争は恐ろしいとか、軍隊を持つべきでない、とか、米軍は退去すべき、なんて言うつもりは全くない。

ただ、日本人が過去に経験してきたことを、少しでも肌で感じねばならないとは思う。

今でも思い出すが、とあるガマ(洞窟)に入った時のことだった。

そのガマは深く、大型のガマで、100名以上が隠れられる場所である、という説明をガイドさんがしていた。

おそらく30m近く潜っただろう。あちこちに地下水が滲み出ており、ひんやりとした空気が漂っていた。

所々動き回る虫、滑る足元、そして暗闇。

最深部まで降りた時、ガイドが電気を消した。

一閃の光もない、まさに漆黒の闇は恐怖そのもので、どこかから死が近づいてくるのでは、と思わされる瞬間だった。

ガマのなかでは、鳴き声をあげる赤ん坊が殺されたりもしたという。

しかも、母親が殺す例もあったという。

食料が不足するなか、必死の思いで産み育ててきた赤ん坊を、自らの手で殺さねばならなかった母親は、どれほど悲しかっただろうか。

子が生まれてくるその日まで、生まれてから、親は絶えることなく子供の成長を心配し
健やかな成長を願い続ける。

そんな親が子供を殺さねばならない地獄が、70年前にあった、という事実は、日本人が忘れてはならず、常に体感していなければならないことである。

日本は海を隔てて中国、ロシア、北朝鮮と対面しており、常に戦争の可能性に晒されている。

こういった国々の対外侵食活動を常に抑えていなければ、いつの日か侵略戦争が起こりかねない。

尖閣諸島や沖ノ鳥島などの離島を狙った動きが活発なのは、こういった国との衝突が現実であることを再認識させられる。

特に中国にとって、太平洋にアクセスする為の航海領域を確保する上でも、これらの離島は軍事上おさえておきたい場所である。

そういった、離島の防衛、という観点からも沖縄は太平洋のキーストーンと言って良い。

また中国、台湾、北朝鮮、日本本土にアクセスしやすい地点にあり、沖縄無くして日本の防衛はなりたたない。

陸海空を統合的に運用する海兵隊にとっても、あらゆるアクセスに恵まれ、温暖な気候であり、島の大きさも適切な沖縄は世界最重要軍事拠点と言えるだろう。

第二次世界大戦時に沖縄で起こった惨劇を、我々日本人は決して忘れてはならない。

そして、平和を祈るばかりではなく、その惨劇をいかに食い止め、効率的に自国を守り、国際社会に協調していくかを考え抜いて、必要な手段を講じていかねばならない。

それが、第二次世界大戦の敗北から立ち上がり、世界第3位の経済大国としてアジアを代表する国の1つである、日本の責務ではないかと思う。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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