バイトルのCMは何故嫌われ・ウザいといわれるのか?乃木坂から見るアイドルの本質

2018年5月20日日本の論点

先日、山手線に乗っていたところ、ドアの上の画面にバイトルのCMが流れていた。見る気もないのだが、視界に入ってくる動画を眺めていた。

CMは学園祭のお遊戯のような雰囲気で6人の女の子たちが踊り、最後に決め顔で携帯をこちらに向ける動画だった。踊りもバラバラで動きもプロとは思えなかったので、敢えて素人を使って、学生がバイトしてみたくなる動画を作ったのだろう、などと思っていた。

そして知った乃木坂の存在

そのまま日々が過ぎていったが、たまたま知人と話した際、このCMに出ているのは、アイドルグループ乃木坂48の人気メンバーと言われて愕然とした。思わず、Youtubeで動画を検索して今一度見てみたが、誰もがごく普通の女の子としか思えず、踊りも下手くそと言わざるを得ない。

殆どトレーニングを受けていない人達の動きそのものであり、素人が一生懸命覚えた、というレベルだろう。

このようなお遊戯を披露する集団が日本の人気グループになっているとは驚きだった。

そもそもアイドルのルックスなのか

乃木坂のメンバーを見る限り、お世辞にもテレビに出てきて活躍するレベルのルックスからは程遠い印象である。寧ろ彼女たちより、かわいい・綺麗な女性はその辺にゴロゴロいる。一応静止画にして観察してみた。

残念ながら、チェンジ、と言わざるを得ないラインナップと感じた。右下のみ唯一、「んー、ちょっとまって」というレベルだが、街中歩いてて、「わたしアイドルです」、と言われると笑ってしまうレベルである。

ちなみに、この6名は白石麻衣、堀未央奈、齋藤飛鳥、新内眞衣、星野みなみ、西野七瀬、との事で、右下の人物は白石氏。

このCMを不快と感じる人々

ネット上に、このCMが不快というコメントが溢れていた。そりゃ不快だと思う。ほかのCMはスポンサーたちがお金をかけて、気合いを入れて綺麗な映像やかっこいい動画を作りこんでいるのだが、このCMはお遊戯の動画を流しているからである。しかも、内容が年端も行かない子供たちにバイトしましょう、つまり、わずかばかりの対価で労働力になろう!と訴えかけているからである。

ネット上に書かれていたコメントの中で、
「可愛ければ何をしても良いという雰囲気が許せない」
というものがあったが、これは核心に迫っているコメントと言える。

その通りで、このアイドルグループは、美人でなくとも、踊りが下手でも、私たちはアイドルというスタンスで仕事引き受けて、お遊戯動画を社会にまき散らして大量投下しているので、有無を言わさず電車などで見せられる人々は、その姿が鼻につくのだろう。

そもそも乃木坂などのアイドルグループの本質とは

こういったアイドルグループの魅力とは何なのだろうか。美人でもないし、踊りがうまい訳でもなく、トークが際立っているわけでもない。特段、芸能人としての能力は備えていないが、アイドルになっている。

では何故このようなアイドルグループが支持されるのだろうか。

その理由を1人1人にフォーカスして考えても答えは見えてこない。なぜなら、1人1人の能力で世に出てきていないからである。彼女たちはグループありきで、そのグループに乗っかって世に出れた、ごく平凡な女の子たちなのである。

では、アイドルグループが売りにしているものは何だろうか。沢山の人数がいてファンから投票できるシステムとか、売りは色々あるだろうが、それはあくまで人気の部分的な要素でしかない。

これらアイドルグループの本質は「鮮度」である。

魚で言えば「初ガツオ」、山の幸で言えば「ワラビやゼンマイ」、人間で言えば「処女」といったところだろう。

しかも1人ではない。普通よりちょっとましなルックスの女の子が、50人も集まっているのである。50人が若さを爆発させているその姿に、価値を感じる人がいるのである。バラバラで平凡な踊りだろうと、一人ひとりが美人でなくとも、鮮度からあふれるパワーが魅力に違いない。

仮に、これが50人のおばさんだったらどうだろうか。性別は同じである。だが、どんなに美魔女だろうと、スタイルがよかろうと、見ているだけで苦しい、というか力を吸い取られる感覚があるに違いない。溢れる若さには、何もかなうものはない。

アイドルグループの末路とは

これらのアイドルグループの本質は、「鮮度」が集まっている事によるものと説いた。だから、誰かと付き合っている、といったスクープが出ると、全体の鮮度が落ちるので、事務所はそういった醜聞を忌み嫌う。

そういった醜聞に塗れて組織から追い出されたメンバーもいる事だろう。

話を戻すが、メンバーもいずれは年を取る(鮮度を失う)。歳を取ったメンバーは卒業していくが、鮮度の塊が世の中からアイドルグループとして評価されているだけなので、メンバーは1人では生きていけない。それはまるで、大企業を定年になった重役のおじさんのようなものである。

評価の源泉は組織にあって、個人にはない。それを勘違いして飛び出したり、卒業後にあがくと、悲惨な道が待っている。大切な事は、組織に頼らず、自分が求める姿を実現できるだけのスキルを身に着け、人脈を得て、強かに生き残る事なのである。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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