陸路でバンコクからシェムリアップに行った時の話@バンコク

バンコクにて

9月13日、バンコク。9時40分くらいに起きる。窓のない部屋に朝はやってこないと思っていたが、壁の薄さはバンコクの喧騒を目覚まし代わりにしてくれる。カンボジアに行くために、VISA発給申請。カンボジア大使館へ向かう。大使館カウンターにて、顔写真を持って来い、と言われた。ふと、ひらめいた。俺はパスポートをその場でコピーし、その写真を貼り付けてもよいかと聞くと、一笑に付された。無念。。。

写真を撮りに街に向かう。タイ人の友人(ナイという)がついてきてくれたため、どこに行くのも、色々な相談も楽だった。写真を撮って戻ると、大使館は閉まっている。写真を撮りに行く前に、係員は、今日は午後も営業してるよ!と笑顔で語っていたのに、俺が戻ってきてみたら、その扉は、固く閉ざされていた。

明日カンボジアに出発予定であり、とても焦った。ここで、タイの友人ナイが警備員と話をつけてくれて、警備員が発給を特別に手伝ってくれることになった。扉越しにパスポートを渡し、発給手続きが17時までかかるため、ナイと遊びに行くことにした。

姉に会おうといわれて、会いにショッピングセンターに行った。ショッピングセンターに向かうタクシーの車内で、俺はわくわくどきどき。どんな人だろうと思いながら、待ち合わせ場所へ。発見。20歳くらいに見える。姉というのに、ずいぶん若い!実年齢は23歳くらいか。と思っていると、1975年生まれだよ!と、彼女は言った。。。

あー、ナインティーンセブンティーファイブねー。。。えっ!31歳?信じられなかった。IDを見たが、間違いない。聞くところによると、ナイトクラブ(お水系)で働いているとのこと。聞くんじゃなかったと思いながらも、聞いたものは仕方ない。彼女らが出来る仕事で、ある程度収入があるのは、やはりお水系ぐらいなのだろう。大卒初任給が3万円程度で、バンコクに住むのに、家賃が2万かかると言っていた。姉と弟二人でシェアし、親からヘルプを受けながら生活しているらしいが、それでも厳しい。

生きていくだけで、精一杯の生活。タイは、日本のように、誰もが食うに困らず、欲しいものはもう身の回りに十分あるという国ではない。貧富の差が大きい国でもある。街中のショッピングセンターや、ちょっと洒落たCAFEなど、まるでここは香港かと思うような場所もある。

地域で差が激しいが、確実に発展しつつある国と感じた。

親と話をしたとき、旅行はヨーロッパなど、遠いところで、社会人になったら行けないような所に行ってこいと言われた。確かに、遠い国は学生時代しかいけない。しかし、現在途上国のタイなど、東南アジアの国がこれから先、どうなっていくのかを見てみたい。

経済的な豊かさを求め、欲しいものがたくさんあり、困難な生活ながらも希望に満ちて生きる人たちとその国を。物質的に満たされて、病気や衛生等の困難を遠ざけ、快適な生活をすることは遠い昔から人類の夢だった。

今日も、その快適さを求め、人々は働き研究している。物がある国は、後発国をヘルプしながら、新しいステージを目指す。新しいものを創造しながら、相互コミュニケーションの機会を増やしていく。ユーロの実験は世界へと広がり、ネーションの概念が薄れ、人間は次の未知なる世界へ進んでいく。。。

と、思いつくままに書いていたら話が大きくそれた。

17時、VISAを取りに行き、ナイと別れる。食事に誘われたが、あえて断り、戻る。近くの日本料理屋でカレーをがっつき飲み屋へ出陣。大音量に飲み込まれそうになりながら、13日が終わる。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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