④今の日本経済ってバブルなの?
いよいよ最終回です。日本、世界経済の展望と個人投資家へのアドバイス。。。
バブルを通じて、強くなりつつあった日本経済がぶっ壊れてしまった。利上げはあまりにも罪深い政策だったといえよう。それまで日本人は敗戦によるショックから立ち直り、自分たちなりのプライドを持てつつあった。
そんなプライドも崩壊し、アメリカに擦り寄るような姿勢に成り下がってしまった時代だったといえよう。
二度と1990年代のバブル脱出の失敗を繰り返してはならない。この時代の失敗を教訓に、今回はうまくExitせねばならない。
今後の日本経済の方向としては、まず最初に好景気が続いている米国で金利引き上げが実行されるだろう。そこでまず、米国の株価や世界的な経済に影響がどれくらい出るか見極めがなされる。
そして、2018年中にそれらの経済動向をみながら日銀が動くはずである。まずは市場の様子を見る為のジャブを打ってくる。そのジャブで利上げの影響が限定されると判断した場合、ジリジリと金利を上げていくことだろう。
個人投資家としては、利上げと量的緩和の解除(お金の増刷の中止)のタイミング並びにそれらの影響を見極め、場合によっては株式市場からのEXIT、カラ売りの実行、投資を金などに移行、などの手を打つべきだろう。
あと、2018年の世界経済を生き抜くにあたり、中国経済はもっとも注目すべきである。高成長が続いていた中国経済は徐々にそのスピードが緩やかになりつつある。
世界の5分の1の投資が中国に集中している為、同国経済の減速は世界経済の減速に繋がり、日本にも多大な影響が出る。
フィンテックが急激に一般生活に根付き始めているが、現金に対する安心感が低い中国はフィンテックの普及が著しい。よって、フィンテック周りの投資や融資が急激に増えており、中国政府は規制に躍起である。
バブルの発生や金融不安を恐れる中国政府は規制を強めているが、その姿はあたかも焼けた石に水をかけるかの如くである。
経済成長の鈍化を示すかのように、債券利回りが上昇(つまり債券価格が下落)しつつあり、要注意である。
次に中東と北朝鮮情勢。ロシアはISISの壊滅をうけてシリアからの撤退を発表したが、中東はイスラエル周辺できな臭い情勢にある。
イスラエルと戦って勝てる中東国家は存在しない為、パワーバランスは保たれていると言えるが、要注意である。
そして、石油、各種商品先物市場も意識する必要がある。かつて、原油が高騰した際、世界にアラブマネーがばら撒かれたが、中東情勢が緊迫すれば原油価格の上昇につながりうる。
シェールや代替エネルギー開発が進んでいる為、かつてほどのインパクトはないものの、要注意である。
以上、結論として当面株式市場は稼ぎどきが続くだろう。狙い目としては、順調に推移する世界経済の基盤となる物流、インフラ系、シェール等の代替エネルギー・・・そのものではなく、その周辺の資材等を供給する会社への投資がお勧めである。
また、AIやIOTは爆発的に伸びること間違いない。
再生可能エネルギーは既存エネルギーとのスイッチコストや人々の意識変化が必要な為、10年以上前から重要性が叫ばれつつも、そういった会社の株価は伸び悩んだりしていた。
一方、AI、IOTは目の前の生活が変わる為普及が早いはずで、そういった資材等を供給する会社の業績はすぐ伸びる為、早めの仕込みが必要だろう。
また、それを支える半導体関連は中国における供給拡大懸念もあり、一時的に株価が下落しているが、中長期ではまだ上がる為、攻めの姿勢で臨むべき。
あと、オリンピック関連・・・などとケチかつ短絡的な視点で株式市場をみるようでは、個人投資家失格である。
オリンピックによる好影響は受けつつも、事業のベースが伸びている会社を狙うべき。特に、伸び続けるアジア市場や北中南米市場を攻めている企業は要注目。
特に外食市場に関わる企業は狙い目。ここで短絡的に外食企業を買うのは失敗の元。外食企業に対して、周辺機器を供給している会社や人手不足解消をサポートする会社が狙い目。
以上、結論としては日本や世界がバブルかバブルでないかを議論したり、考えるだけでは二流です。それを評論するだけなのは三流です。放言とも言い、もっともたちが悪い。
必要なことは、状況を把握し、それに対して自分なりに考察し、不足している情報を集めて、個人投資家として生き抜いていくことです。
以上

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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