港区女子は実在するのか?東京カレンダーが描く女子たちの実像とは

2018年8月31日日本の論点

東京カレンダーには港区女子という言葉が頻繁に出てくる。文章のテーマにもしばしば登場するこの言葉は、高年収の男性と付き合う事で高い生活レベルを維持する20代前半の若い女性たちを指している。港区女子とは、キラキラ系、ゆるふわ系、可愛い系など、様々な系統が混在する概念である。

東京カレンダーについては以下ご参照
~現代の大衆文学~ 東京カレンダーは下らないのか?

ベンチャー企業の立ち上げに成功した社長たち等と付き合い、高級な飲食店に行っては、そのぜいたくな生活をSNSにアップする事で自らの存在価値を世に示したり、自慢したりする女性たちが正に港区女子である。

港区女子は本当に存在するのか

東京カレンダーとかに何度も登場する言葉だが、本当に存在するのだろうか。

答えは存在する。

何故ならば、私がそういった女子たちを沢山見てきたからである。では、彼女たちの特徴は何だろうか。

彼女たちは自分の若さと美貌を最大限の売りとして、金持ちの男性たちに食い込んでくるのが特徴である。ポイントは、不細工だろうが、年寄だろうが、すべからく金持ちの男性をターゲットにしているというところにある。

ただ、彼女たちが金を求めているだけかというと、意外とそうではなく、金+αを求めている。金を持っている人達は、その資産を築く過程で様々な能力を発揮している可能性が極めて高く、魅力と金を併せ持っている。

そして、代々地主でした、といった生まれながらの金持ちなやつらは地方や郊外で地味に生活している事も多い訳で、必ずしも港区に住んでいない。一方、港区に住んでいる男たちは、職業柄都心に住む必要性がある人が多く、必然的に事業などを手掛けて金を稼いでいる事が多い。

そのような男たちは実際に非常に魅力的である。その魅力的な男を美貌と若さで捕まえて、自分の力では実現し得ない豊かな生活を実現するのが港区女子の特徴である。

地方にゴロゴロいる金持ち

実際、私の周辺にいる人間達で莫大な資産を抱えている友人は少なくない。祖父が開業した病院の3代目院長になるべく修業してます、というやつらは、年収という概念がない。なぜならば病院1つで数十億円を稼ぎ出しており、億単位の手取りを得ているので年収なんてもはやどうでも良い。

ふつーに学校に通っているが、金は唸るほどもっており、小学校のころからファーストクラスで海外旅行するような奴らだった。

また、地主系の友人はいくつもの山を相続するのに莫大な相続税がかかるので、どう節税するか、電車の駅が出来る土地をどのタイミングで売るか、にしか興味がなく、年収何それ?という世界に住んでいる。

また、世界トップシェアの商品を売っている企業のオーナーという友人もいて、莫大な資産を使いきれないので神社に10億円寄付しました、みたいな友人もいる。

彼らは成り上がりではなく、生粋の金持ちで相続税に苦しんでいる人達なので、港区とかどうでも良いと思っている。むしろ、結婚したら自分のムラや地元に来てもらう前提で親戚づきあい出来るかどうか、経歴が汚れていないか、等をやたらと気にする人たちである。

港区女子の未来

港区女子、なる人種を定義するならば、港区に住む、成り上がり系の金持ちをターゲットにしている女性たちと言えるだろう。そして彼女たちは一様に、そんな男性たちの財力を当てにして、キラキラした生活を実現する人種ともいえる。

そんな彼女たちはどんな価値を交換しているか、というと、若さと美貌を、金と権力、そして金を持っている男と付き合っているという優越感と交換している。男の側からしてみても、稼いだ金のうち、大した金額ではない部分を費やして若さと美貌をその手に収められるなら実に効率がいい。

一方、女子たちからしても楽しい時間を過ごして優越感に浸れるのは最高の時間だろう。

ここまで書くと、等価交換が成立している、ように見える。。。そして、港区女子なる人達は、自らが提供する価値が豊かな生活と等価交換出来ると知るや、自身の価値を見誤って尊大になるものもいる。特に20歳女子大生~20代半ば位の絶頂期に、こういった人種が現れる。

ただ、彼女たちは致命的な問題が発生している事に気づいていない。

男性が持っている能力、人脈、経験、そして金はメンテナンスすれば無くならず、寧ろ増え続ける資産である。一方、女性が男に売却している若さや美貌は価値が落ち続ける資産である。

その資産は100%の確立で価値が落ちる。株や不動産投資に100%はないが、若さと美貌は100%失われる。

この、対等ではない資産を交換しているのが港区女子の実態であり、迫りくる不幸な未来である。

港区女子がゴールとする未来

これまで数多の港区女子を見てきたが、多くの人達が人よりも強い自己顕示欲、承認欲求を抱えていた。顔やスタイルの平均点は間違いなく高い傾向にあったが、それ以外の本質的な人間性や、その人が世の中に生み出すことが出来る価値が乏しい印象である。

いくらブランドバッグで飾りたてても、ナイトプールで華やかっぽい写真を撮って見せびらかしても、隣の女子に勝っている、という浅はかな心根が浮き出て見えるだけである。そんな見栄を張りながら、化粧が崩れるから麻布から吉祥寺までのタクシー代を出してほしい、とかそういう依存心の強い生き方は実にあさましい。

そもそも、これらの女性たちは、自ら価値を生み出そうという気概が乏しい。そして、自分は守られるべき存在である、という意識が強い。なぜならば、生まれたころから若くて、美しい自分を常にだれかが守ってくれたから、これからも守ってくれるはず、という発想に基づいている。

六本木や麻布で飲むと、こういった女性が良く表れていたが、そういった場にわざわざ集まってくる心根の奥にある卑しさが透けてみえて、人生への展望が乏しいと感じるケースが大半だった。

人生の展望が乏しい故に、自分の価値を昇華させる最終手段が金持ちとの結婚、となる。そして、金持ちと結婚できたか、豊かできらびやかな生活を維持できるかどうか、が若さと美貌以外に価値の乏しい自分を人と比較する為の手段となる。

私が最も嫌う、独立心の乏しい生き方

私はこのように人に依存する事を前提とした生き方を最も蔑む。

豊かさや、権利は誰かから与えられるものではなく、勝ち取るべきものである。

人間は弱いもので、独りで生きる自由よりも、何かに規定されて生きるほうがよほど快適に生きられる。知らぬ間に人生の志を抑圧しながら生きる事が快適になってきてしまう生き物である。

だが、それでは本当の意味で生きているとは言えない。生きるとは独りで大海原を旅するようなものであり、そこに誰かが伴走したとしても、結局は最後まで独りで漕ぎ続けるものである。誰かと時間を共有したとしても、どんなにわかりあっても、最後は独りになる。

どれほど、人とわかりあう事の意義を信じていても、最後は独りになる事を否定できないのであれば、独りの人間として強く生きる事を肯定し、その生き方を模索すべきであろう。間違っても、誰かに人生のオールを渡して、60歳になって間違っていたと後悔しても遅すぎる。

君たちはどう生きるか

ゴールドマンサックスで働いている友人の女子は港区に住んでいる。港区女子かと思いきや、会社が近くないと睡眠時間が確保できず、肌がボロボロになるので仕方なく住んでいる、という(入社して2-3年は激務が続くが、実は10年目くらいになると、定時上がりで年収4000万円という感じの世界が開けてくるのは意外と知られていない)。

彼女は結婚が人生のゴールだとは一ミリも思っていない。なぜならば、自分がバリューを生み出し続ける事が生きる事であって、誰にも頼らず生きていきたいという思いが強いからである。結婚相手は人生のパートナーで会って、依存する為に見つける相手ではない。

このように強く生きる女性を目の当たりにしているからこそ、私は結婚をゴールに設定する港区女子を蔑む。女性の権利を声高に訴え、若さ美貌といった儚い資産で食い扶持を探そうとする生き方は浅ましい。独立心を持つか否かは心の持ちようで会って、責任ある大人であるか否かの問題であり、男か女かは関係ない。

にもかかわらず、女性であるが故に守られるべき存在、という発想で生きる人達があまりに多く、港区女子という概念的な存在は、その象徴ではないかと感じる。

仮に金持ちの結婚相手を見つけたとして、主体性のない生き方の先に、いったい何があるのか。若さ・美貌と引き換えに金持ちの夫を射止め、その夫の為に生き、子供の為に生き、そこに自分はあるのだろうか。

生きるとは何か。港区女子という浅すぎる生き方は、そんな人生の深淵に改めて思いを馳せるきっかけを作ってくれるのである。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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