サラリーマンを借金漬けにして食い物にしたスルガ銀行と不動産屋の罪とは
最近、スルガ銀行が起こした不正融資問題に端を発し銀行が融資引き締めに走っていることすでに多くの人がニュースで目にしているところだろう。
融資引き締めにより低属性や現金を持っていない人は買えなくなるので、むしろチャンスだと思い不動産投資を検討し始めたと先日ブログ記事に書いた通りである。
不動産屋巡礼で出会った胡散臭い不動産屋
このような状況において、いくつか一棟物件を扱っている不動産屋を訪問し始めている。とある六本木の不動産屋を訪問した時のこと、茶髪にヨレたスーツ、汚い歯、といかにも胡散臭そうな営業マンが出てきた。
その営業マンは2億円近い高額な物件を勧めてきたが、物件の古さや空きが目立ち、明らかに値段が高い印象だった。その担当曰く、これはいわゆる三為物件(仲介料3%でなく不動産屋が価格設定して第三者物件を紹介するパターン。価格自由設定のため不動産屋の利幅が大きい物件)であり指値も1000万円以上可能と言っていた。
明らかに大きな利幅をとって管理や客付けに苦労する物件を素人に押し売りしようとする姿勢がありありと見えた。色々話を聞くと会社は短期間で多額の収入をあげており、社長も六本木ヒルズに住んでいるとのことだった。
まともな仲介であればそんな急激に儲かるはずもなく、胡散臭いと思いながら、スルガ銀行&かぼちゃの馬車の話をふってみたところ、喜んで話し始めた。
スルガ銀行の不正の実態
驚くべきことにスルガ銀行の社員が、融資を通りやすくするために、不動産屋に預金通帳などのエビデンスを改ざんするよう指示しており、それを受けて日常的に文章改ざんをしていたと話し始めた。原本を求められないのでインターネットバンキングの画面コピーの数字を書き換えていたとのこと。
問題が発覚した後も続いており、1ヶ月以内にもそのような形で融資を通したと誇らしげに語っていた。
スルガ銀行の行員はノルマに追われており、その様な不正の指示が当たり前だったと。
更に驚くことに、物件価格以上の融資を引いて、不動産購入やその後のメンテナンスにかかる費用まで、ローンでカバーできる、オーバーローンも常態的に引き出していたと語った。お客さんは持ち出しなしで物件を買えて、賃料が入ってくるので最高ですよ、と笑顔で語っていた。
オーバーローンを組む際は、契約書を2種類作成して、スルガ銀行に対しては高額な契約書を提示して実際はそれを下回る値段で決済し、差分をオーバーローンとしていたと。
銀行員や不動産屋に求められるモラル
不動産屋は高い額で買わせるほどに手数料などが増えるので儲かる。そこで多額の借金を組ませて、借りた後の高い金利や物件への客付けなど何一つ考えず、不動産を売りつけるものもいる。そして銀行は貸せば貸すほど金利を得られる。
医者は直接的に人の命を救うが、銀行は命よりも重い金を扱う組織である。金は個人だけでなく、その家族や親戚、友人などの関係者にも影響が出かねないものであり、命よりも重いと言える。
そんな金を返済能力が十分でないサラリーマンに貸し付け、不動産屋とグルになって骨身をしゃぶるのはクズの所業だろう。スルガ銀行で働いている行員や不動産屋は、そんなクズな行為をしていると家族に胸を張って言えるだろうか?
扱う金額が大きいからこそ責任は重い。顧客の人生に寄り添う気持ちで、仕事してほしいと心から願う次第である。
以上
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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