『図解 組織・結社』〜Files No.043〜

日本政府、宮内庁、奉行所、大日本帝国海軍、新撰組、警視庁、モサド、忍者、フリーメイソン、農協等の組織や結社を図解し、それぞれにコメントを加えた本(資料集的な編纂)。項目は100にわたる。

書籍名:『図解 組織・結社』〜Files No.043〜
著者名:山北篤
出版社:2014年3月新紀元社
評価:★★★★☆

久方ぶりにワクワクしながら読んだ。世間的に有名な組織がどのような構成となっているかを詳らかにしている。組織のデザインは組織の大小あっても、今手元にある仕事を回す上でも様々な気付きを齎してくれる。

例えば、10名程度のプロジェクトを組成し、それを推進していく上でも、組織を立ち上げる事は必要である。誰に、どんな権限を持たせ、どういう意思決定プロセスとするか、をデザインしていく上で、様々な実例が記載されている本書は極めて示唆に富んでいる。

また、途中のコラムが興味深い。例えば、エリートについて解説している項では、組織の中で指導する立場・もしくはその地位に至るであろう者の事をエリートと定義している。部局でいうとどんな部署がエリートかという記述が興味深く、筆者は「予算」「計画」「人事」の3つだと説く。

実際、政府組織でいえば予算を握る財務省は典型的なエリート組織である。又、一般企業における企画課や総務課と呼ばれる部署は「計画」の部署である。「人事」は正に人事部の事だが、人事を決定する力を持つ準人事組織は企業に必ず存在し、その組織は力を持った組織と言えるだろう。逆に現業部門はエリートの部署ではないと説く。要は営業部局はだいたいにおいてエリート部署ではないのである。

100にわたる組織の説明はもとより、コラムも面白い本書は、正にお勧めの一冊である。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

■関連記事

東館を出て本館に入っていった。     日本の歴史と世界の歴史の流れが比較されていた。中国の戦国時代は紀元前5世紀、日本は16世紀、実に2000年もの差がある。如何に中国が先進国で...   続きを読む »

2日目:デリー観光   本日の行程は以下の通り。 世界遺産ラール・キラー(外観)。オールドデリー巡り。 世界遺産フマユーン廟、インド門、大統領官邸へ。昼食後、世界遺産クトゥブ・ミナールを見学...   続きを読む »

「髪の毛が後退しているのではない、私が前進しているのである」 この名言の人物こそ、ソフトバンクグループ創業者の孫正義である。一代でこれだけ巨大な会社を築くには、並大抵の努力や発想がなければなし得ないこ...   続きを読む »

東西の交易路として栄えたシルクロード。 ビジネスに関わるものなら、商人たちが利益を求めて、危険を冒してでも遥か西方から文物を運んだ、というストーリーに少なからず望郷の念を感じるのではないだろうか。 そ...   続きを読む »

ネスレ名誉会長が後任のCEOや役員陣、社員や経営に携わる・若しくは志す人々に自らの経営哲学を伝えるべく書いた本を読んだ。 著者名:ネスレ名誉会長 ヘルムート・マウハー 岸伸久訳 出版日:2009年4月...   続きを読む »

ページトップへ