物産砲とブラックマンデー

2018年2月3日資産運用

昨日14時、三井物産が第三四半期決算を発表した。

・通期税後利益を10%上方修正(4,000→4,400億円)。
・今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は55円)に増額修正
・3000万株・500億円上限に自己株取得(発行済株式の1.7%)。取得後に償却。

14時の発表直後に株価が急激な上昇を開始し、前日比4%近く上がっている。上方修正、増配、自己株取得(しかも償却前提)、の3点セットは役満と言っていい。経営陣が株価を上昇させたい、という強いメッセージを発信したと言えるだろう。

不可解なのは、これほど力強い材料にもかかわらず、株価が4%しか上昇していないことである。後場が引ける15時までに時間切れで買いきれなかったのならわかるが、14時40分ごろにはむしろ下がっているのである。

元々、三井物産は株主還元を強める、と発表していたので、第3四半期か第4四半期(本決算)で還元策を発表する事が株価に織り込まれていたことは間違いない。つまり、株主還元をする、という事象は織り込み済みで、寧ろ還元策の度合いがどれくらいか、で株価が動いたと言える。

しかし、増益幅400億円、増配10円、償却1.7%、というのは相当なインパクトのある話であり、その辺の会社なら間違いなくストップ高になりうる。にもかかわらず、この腰砕け感は一体なんだと言いたい。

なぜ私が憤っているかというと、株価上昇を期待して、ありったけの資金をぶち込み、二階建てにして、第3四半期決算の当日に株を買いあさったからである。

私の分析によれば、同社は資源が税後利益の8割を占めているが、資源価格が高値で推移しており、競争力ある炭鉱等を抱えているので、今期はどうやっても4000億円をクリアするとみていた。

しかも、第2四半期までに小麦関係の減損を処理している事からも、利益の上振れを見込んでおり、減損をぶつけている事が容易に想像できた。更に、今期中に株主還元すると言っているので、3Q若しくは3Qで発表なければ4Qの当日に資金をぶち込めば、100%勝てるとにらんでいたのである。

とりあえず、読みは当たったので、一日で一般サラリーマンの年収の半分くらいは稼げたが、期待が高かっただけに無念だった。

来週に期待するか・・・と思っていたところ、2月2日のNYダウは9年ぶりとなる666ドルの暴落を記録したとの事。この影響を受けて、月曜の日経平均はナイアガラになる可能性もあり、下手したらこれだけ凄まじい威力の球を打ったにも関わらず、物産砲は不発の可能性すらある。

ちなみに、月曜のブラックマンデーの可能性についてだが、一時的に暴落する可能性はあるだろう。そして、それが世界の株式市場に連鎖していく可能性も否めない。しかし、米国経済がこれほどに堅調な状況において、株価の暴落が続くとは思えず、あげすぎてきた分一時的に調整する、という事になろう。

短期的には内需株などを物色しつつ、一部上場に鞍替え期待の日本社宅サービスなどに資金を移して次の大相場に期待する次第である。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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