選挙カーはなぜあんなにうるさいのか
選挙の季節になると、選挙カーが走り回り、何故か白い手袋をつけた議員候補が、ひたすらお願いしますを連呼する光景が見られる。
その議員候補がどんな考えを持っているかよくわからないが、ひたすらお願いしてくるのは本当に奇妙な光景である。しかも、拡声器で名前を連呼する。
そりゃうるさいと感じても仕方ないだろう。
おそらく、一般市民は政治家が何をしているか知らないし、興味を持たなくても、投票しなくても、幸せな生活を送ることができる。ある意味、この状態は凄いのだが、民主主義が機能していない、と言わざるを得ない。そんな中で、選挙年齢を18歳に引き下げるというのは全くもって意味がない。
必要なことは、政治側は一般市民に、より政治を知ってもらう努力をして、自分の一票がどのように政治に繋がっていくのかを体感させることだろう。例えば、自分の一票によって、生活がちょっぴりよくなるとすれば、投票する気も出る。
今の一般市民は、どうせ投票しても、自分の利益にならない、ということで投票に行かない。つまり、合理的に投票しない、という判断をしている。これは合理的無知の状態と言えるだろう。一方、一般市民の側がやるべきことは、政治に関心を持つことだろう。自ら政治を学ぶために必要なことを考えて、海外にも足を運んで歴史を体感するべきだろう。
はっきり言って、歴代首相が誰だとか、鎌倉時代にどんな人がいたとか、暗記する教育に全く意味はない。
本当に全く意味がない。
世界史でトゥグリルベク、という人物の名前を覚えたが、その人が何をした人か、全く思い出すこともできない。暗記型の勉強とはそんな程度であって時間の無駄である。
それより、選挙とはどんなものか、なぜ政治に興味を持つ必要があるのか、衆愚政治とは何か、どんな原因を以って戦争が始まるのか、そういうことを学ぶことこそ、有権者教育に欠かせない。
政治家が発信し、一般市民が政治に興味を持つ、それが理想だが、理想論ばかり唱えていても物事は進まない。
私が提唱したいのは、自民党などの政党が池上彰の番組をバックアップして、一層政治に興味を持ってもらうようにすることである。
また、すでにやってはいるが、ツイッターやフェイスブックなどもフル活用して、発信していくべきだろう。
以上
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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