②今の日本経済ってバブルなの?

2018年1月20日資産運用

今の日本経済につき第一回にて説明下通り、

①日銀によるマイナス金利導入、
②日銀による大量の紙幣の発行、
③官主導による株式買い入れ

によりバブルに近い状態がうまれていることはご理解頂けたであろう。

全てはデフレ脱出のため、失われた20年の間に焦土となった日本経済を再興する為の取り組みである。

バブルっぽい土壌を政府が作っているが、実は失われた20年の間に日本企業は相当力を蓄え、筋肉質になっている上、1ドル80円くらいまでいった時期もあった中で生き延びてきている為、円高耐性も付いている。

よって、何も実態がないバブルとは異なり、着実に力をつけている状態でのバブルなのである。

言うなれば細マッチョに少しお肉がついてるような状態だろうか。

失われた20年を通じ、日本企業は淘汰が繰り返され、残った優良企業には純資産は着実に積み上がっており、たっぷりと蓄えた現金で次の手を打ちやすい環境にある。

実際、上場企業を四季報などで巡回してみると、なんでこんなに現金持ってるの?資産が厚いのに同じことやってるの?という会社はゴマンとある。

アメリカの物言う株主などに目をつけられたら即死するレベルの会社だらけだと思う。

実際、日本の上場企業の社長達と会うことも多いが、其々の持ち場で実績出しつつ、社内政治に勝ち残ったお爺さんたちが多いので、ミクロの決死圏で戦う発想が強いといつも感じている。

半年先の売上伸ばすといった話や、海外どうしようみたいな、漠然とした話は多いものの、今ある資産をフル活用してリスクをとって企業価値をあげる、という意識が希薄なことが総じて多いと感じる。

というかむしろ上場している、という意識が少ない人が多いような気がする。

日本企業が持っている莫大な資産にイノベーションが加わると、日本経済は爆発的な飛躍を遂げること間違いないのだが、残念でならない。

さて、話を戻すと、日本経済は20年間着実に体を鍛えてきた為、実態も伸びてきているのは間違いない。

ここに冷や水をぶっかけるような行為をしないように、今一歩経済を伸ばしたうえで、軟着陸するのが極めて重要になる。

今一歩とは、完全なデフレからの脱却である。

ちなみに、日銀によるマイナス金利導入や紙幣の増刷はあたかもプラスの効果ばかりのように書いたが、実はマイナスインパクトも多い。

例えば、みずほや三菱東京UFJでリストラの嵐が吹き荒れている。彼らはマイナス金利によって、日銀からたくさん借りることはできるが、自分たちが顧客に貸し出す際の金利も下がる為、メインの収益源が圧迫されているのである。

しかも、個人から預かっているお金に対する金利をマイナスにするわけにはいかない。

個人の預金取扱いは手間がかかり、儲かりづらい上、預金金利払いがボディーブローのように効いてくる商売である。

本当は口座維持手数料を取りたいくらいだが、そんな事をすれば、数百円の手数料ですらクレームしてくる個人客から大ブーイングを受けて預金が激減すること必至である。

だから、IT化を進め営業拠点を減らし、人員削減によって収益改善を図ろうとしているのだ。

上述の通り、銀行は収益改善に向けて手を打っているが、いまの政策が続く限り、銀行の収益性は高まりづらい。特に投資銀行でなく、市中の法人・個人を相手にする都市・地方銀行は本当に苦しい状況にある。

実際、政府の買い支えによって株価は維持されているものの、これがなくなれば暴落してもおかしくない状況だと私は思っている。

と・・・また話が長くなってきたので、話を本筋に戻し、日本はバブルなのか、今の経済をどう捉えるべきかについて、次回論じたい。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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