整理整頓はビジネスの基本 〜オフィスの机は寿司屋のカウンターなり〜
朝ぎりぎりに会社について、PCを立ち上げながら机の上の書類を整理している間に電話がかかってきて、受話器を置いた瞬間に上司が話しかけてきて、そのまま打ち合わせに入り、戻ってきたらまた電話が鳴って・・・
こんな日々を送っているリーマンは多いのではないでしょうか?
もし、自分は正にそうだとすれば・・・
ダメリーマンの典型です!
そもそも仕事を始める時に、机が整理されていないのは、頭の中が整理されていないのと同じです。
こういう机の人、会社にたくさんいませんか?どこに何があるかわからず、目的物にたどり着くだけで一苦労です。
いやいや、自分ではわかってるよ、という反論があるかもしれません。でも、わかっていても、机の上に目をやるたびにほんの少しずつ、わかっているものにたどり着くのに時間がかかっているのです。更に、次に新しいものを置くときに、どこに置こうか迷う時間もかかっています。
それではこちらはどうでしょうか?
私はデスクは寿司屋のカウンターであるべきだと思っています。寿司屋は日本が磨き上げてきた食文化の頂点であり、日本の美意識が具現化したものだと思います。職人は埃一つないカウンターの上で、寿司を握ります。
一期一会の顧客に対して最高の寿司を出すために、最高の環境で、自分の手を使って握って出すのです。そして、客のカウンターも丁寧に清められていて、何も置かず、磨き上げられた一枚木の上にそっとおかれた寿司を客が食べます。
そこには、寿司しかないのです。無駄なものが一切排除され、寿司を握る側と食べる側、その間には寿司しかない。まさにこれが仕事であり、職場ではないでしょうか。寿司職人が手に届くと便利だからと言って、カウンターに味噌汁をすくうお玉を置くでしょうか?
寿司屋の美意識は形式美であり、日本が積み重ねてきた様式美でもあるのです。
職場の机がぐちゃぐちゃになっている方は、毎朝机の上を拭く習慣をお勧めします。それによって、一日一回、机の上をリセットすることによって環境への意識が強くなりますし、物理的にきれいになります。
具体的な整理の方法については次回以降でご説明します。
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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