デリー、バラナシ、アグラ、ジャイプールの旅 ~インドの旅はカレーの香り~⑥
5日目: アグラ市内観光(世界遺産タージ・マハル、世界遺産アグラ城等)。
今日も朝8時くらいにチェックアウトして出発。毎朝早い時間におきるうえ、ホテルチェックイン・アウトが続く為、とにかくバタバタする。
そしてアグラ城へ。ムガル帝国時代、デリーからアグラに遷都して建てられた城。この城は皇帝が変わる中で堀が出来たりして増強されていった。赤砂岩で出来た城で、タージマハルの輝くような白と対照的である。
ムガル帝国の一族の愛憎劇が繰り広げられた場所でもあり、タージマハルを作ったシャージャハーンがここに閉じ込められ、対岸にあるタージマハルを切ない気持ちで眺めながら過ごしたのだそう。
しかし、暑い。もう兎に角暑い。ガイドが色々教えてくれるのだが、暑さに慣れていないので、頭がもうろうとして話が入ってこない。500年前の爺さんがどんな事思ったかより、冷たい水が飲みたい、ただその一心だった。
という訳であまり覚えていないので、解説が出来ないのだが、とりあえず写真を張っておく。
そしてタージマハル
遠くから見ても、近くから見ても、素晴らしいの一言に尽きるし、中に入ると白い大理石の建物なので、非常に過ごしやすいのでゆっくり見れた。
入り口からずっと続く噴水がまた美しい。
タージマハルの本館の横には赤っぽい建物あり。意外と知られていないし知らなかった。
建物はすべて大理石造り。そしてそれに彫り込まれたイスラムの言葉。
言葉そのものがアートであり白い大理石に映える。
この花っぽい草っぽい装飾も実に安心感があるというか、派手派手しくないので、落ち着いてみられる。また、インドの焼けつくような太陽に照らされて、大理石の涼やかさが一層映える。
風が通りやすいよう、石に穴をあけた繊細な彫刻。
一応建物を傷つけない為、袋をはいた。
そしてタージマハル全景。どこから見ても完璧。こんなに素晴らしい世界遺産は見たことが無い。。。
ガイドが連れて行ってくれた揚げパンカレー屋
色々視察を終えて、運転手が知っている揚げパンカレー屋に寄ることになった。
突っ張り風の運転手が、ここがうまい、とヒンズー語で言っている。ツッパリが言うのだから、きっとうまいのだろう。
あまり期待していなかったのだが、凄い数の人が群がっている。揚げたてのパン?の間にスープ風のカレーを入れて、少しミントっぽいスパイスを入れて食う。
一口ごとに辛みが広がるが、爽やかさもあり、とにかくうまい。道端にあるので、隣を走る車の排気ガスと、けたたましい騒音がひどかったが、味はうまい。立って食らう感じだったが、食らう価値がある。
インド最高!と思ってしまう。また食いたいが、どこにあるかもわからないし、もう二度と食べる事はないだろう。
そして車でジャイプールへ(約4時間)
途中、世界遺産ファテープルシクリ、巨大な階段井戸・チャンドバオリを見学。
え、また階段井戸?初日にみたし、もういいよ、と言ったが、ここは面白いからぜひ、と言われて見に行ってみた。前回の井戸はまっすぐ降りていく感じだったが、今回の井戸は四角く掘り下げられていて趣が全く違う。
外は滅茶苦茶暑いのだが、井戸の底のほうから冷気が伝わってくる。
ガイドによると、昔の王様はこの井戸の下のほうに部屋を作って、そこで涼んで過ごしていたとの事だった。
不思議な建物だったが、実におつな建物だった。
途中、道すがらのレストランで再びカレーを食う。ここのカレーもうまい。インド最高!と思ったら急に腹が痛くなってトイレに駆け込んだ。大事には至らず、スパイスとビールで腹が刺激されたようだった。
トイレでうんうん唸って、何とかなったのだが、驚くべきことに流れない。流すボタンを押すごとに水の嵩が増してきて、もう溢れんばかりになって地獄絵図そのものである。すぐ外にいた掃除のおじさんに、流れない事を必死で説明したが、ヒンズー語しかわからないらしく、この危機感が伝わらない。
やむを得ないので、ルピーをがっつり握らせて(覚えてないが500円分くらい?)、ここは頼んだ、と言って店を出た。おじさんは喜んでいた。
はっ!もしかして、元々あのオヤジが流れないように細工して、壊してしまった・・と慙愧の念にとらわれた人々からチップを巻き上げているのでは・・・と思ったが、真相は今になってもわからないままである。
そしてジャイプルに到着。
Taj Rambagh Palaceに宿泊
だんだん疲れてきていたので、ジャイプールではゆっくりめの予定を組んでいた。とりあえずこの日はランバーグパレスにチェックイン。
車が到着してロビーに向けて階段を上ろうとすると、いきなり王様の傘のようなものをさされた。なんか気恥ずかしいような気持ちになって歩いていると、やたらいい匂いが漂ってきて、上から何か降ってきた。
見上げると、上の段にいる従業員がバラの花びらを振りまいていた。。。
そして、ロビーも実にいい香りがする。バラの花びらなどがそこかしこにおいてあり、ロビーに流れている噴水の水の音が心地いい。ロビーから、ここは極楽浄土なんじゃないか・・・と思わされる。
夜になり、敷地内を散歩してみた。実に広大な敷地であり、部屋数はそこまで多くないわりに、従業員がめちゃくちゃ多い。ちょっとそこらを歩くだけで、手取り足取り何でもしてくれる。
部屋に戻ると、床にバラの花で絵が描かれていた。
もう、それはそれは至れり尽くせりで、部屋の豪華さだけではないもてなしを感じる、素晴らしい一夜となった。
大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」
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