GCA下方修正からの・・・撤退

2018年2月2日資産運用

昨日、GCAが下方修正を発表した事先の記事でご報告の通りである。

寄り付きからストップ安に張り付いたのち、一気にリバウンドして10時には1,076円をつけた。そして、ズルズルと下落し1,034円で引けた。

昨年1年間、連戦連勝だった。

無念極まり、断腸の思いではあったが、10時30分に撤退を決意。同10時45分から断続的に売却を開始し、手持ちの株式をすべて放出した。

ここ数年で最大のマイナスとなったが、撤退する時は潔く撤退せねば、ダメージが更に拡大する可能性が出てくる。伸び盛りのM&A市場を相手にしている事、独立系のファームである事、日本発で世界規模のグローバル化を果たした事、などから成長を見込んで投資したが、今は自分の不明を悔やむばかりである。

この失敗をしっかりと反省し、今後の取引に活かしていきたい。

まず、対面している業界環境が良いとしても、会社の個別の事情を徹底的に把握する事が重要である。

第1に、GCAの場合、業績はぼちぼちで推移していたが、役員陣が2Q、3Qの決算を前に持ち株を売却していた事などから、異変を感じ取るべきだった。

第2に、安定株主の顔ぶれを見る事が重要である。個人も法人も、下がると分かっている株を持ちたいと思う人はいない。特に、リスク管理が厳しい上場企業や年金運用機関などはさらに厳しい目を向けるだろう。つまり、大株主の顔ぶれが良好な場合、その会社の業績も明るい可能性が高いという事である。

第3に、開示情報が少なく判断が難しい会社は買うべきではない。GCAもかなり情報開示が少なかったので、雰囲気で判断していたが、ふたを開けてみたら米国市場におけるM&Aが低調に推移したことで、売上高が下がったとの事だった。そんなことは開示資料のどこにも書いていなかったので、気づかなかったが、そもそも投資家がリスクを気づけないような会社に投資するべきではない。

以上、3点の学びを残して、GCAからの撤退を完了した。元手は大きく減少したものの、旭有機材の決算については読み通り絶好調で、本日14%の暴騰を記録した。これによって、GCA分の損失のうち半分程度はカバーされたので、元手すら動かせない状況は回避できた。

決算期が続く中、引続き自らの人生をかけた勝負に挑んでいく所存。

次の戦いの場は廣済堂であり、大量の仕込みを完了している状況である。2月8日が第3四半期決算の日である。同社は前年度通期で税後利益が大幅な赤字を計上しており、2017年度も営業利益ベースで落ち込んだりと良い事がないが、自社ビル等の固定資産を38億円で売却し、2017年度Q4に特別利益を計上予定となっている。

つまり、諸々の損失が発生しても特別利益でカバーされて、これまで無配だったものの、配当原資も生まれてくるため、今年度は復配となる可能性がある。

復配、税後利益の大幅アップとなれば、株価の暴騰は間違いない為、この会社にかけてみたい。

といっても、インサイダーではないので、上述はすべて公開情報に基づいた推測である。推測である限り、ある意味ギャンブルの域を出ないだろう。

しかし、ギャンブルは男の美学。2月中にはbet my senseへの答えが出ているだろう。

以上


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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