優待狙いでもヤマダ電機の株を買ってはいけない理由

2018年2月12日資産運用

ヤマダ電機の株を500株買うと、配当とは別に株主優待が3000円分もらえる、と会社のHPに書いてあったので、昨年9月ごろに30万円程だして買ってみた。

すると12月中頃に3000円分の優待券が届いたので、年明けに東京駅のConcept Labiに行ってみた。実は初めて行ったのだが、もうびっくりするくらいに買い物客がいない。1フロアに7-8人は定員がいるのだが、どのフロアにも客がいない。

店はピカピカに磨き上げられていて、最新の商品も陳列されているのだが、恐ろしく閑散としていて、買い物しているこちらが心配になるくらいだった。そして、株主優待を使おうと思って1~10階までくまなく回ってみたのだが、ほしい物がない。

Amazonで買えばもっと安いだろうな・・・持って帰るのめんどくさいな・・・と思うと、全く買う気が起きない。唯一、買う気が起きたのは地下1階のドラッグストアコーナーだったが、もはや家電量販店とは関係ないエリアだった。

しかも、更に驚いた事に、正月三日間で目玉商品として売り出した福袋が売れ残っていた。しかも色々なフロアで福袋が売れ残っており、本気で売る気があるのか、心配になった。

という訳で、1店舗しか見ていないが、東京駅の目の前の超1等地に店を出して、人が全く集っていないのは大問題だと思う。しかも、成田・羽田空港行きの格安バスの発着点が目の前にある為、中国人などの外人のトラフィックが多いエリアなのだが、外人が全く入っていない。

旗艦店のこの状況を放置しているという事は、経営陣の目が行き届いていないか、行き届いたとしても改善する仕組みがないという事であり、全国に1万以上ある店舗のコントロールがうまく行っていないと想像させられる。

同社のIRによれば、直近の売上高と純利益は前年を上回っているとの事だが、相当贅肉がついた体質の会社ではないかと想像する。

今はまだ全国に1万以上ある店舗のうちの大半が田舎にあり、ネットに抵抗感のある高齢者たちが買い物をしてくれるので業績は維持できるだろう。しかし、ネットを使って買い物をするのが当たり前となっている40-50代の人達が老人になった時に、ヤマダ電機で買い物はしないだろう。

つまり、ネットが発達している時代に実店舗で勝負している時点で殆ど負けが確定しているような状況に加えて、あと10年もすれば、基盤としていた顧客がいなくなってしまうので、一層厳しい状況に追い込まれる事間違いないのである。

あと、実店舗の強みは、実際商品に触れられる事であり、何より熟練した店員から説明を受けられることにある。だが、ヤマダ電機の場合、メーカー派遣を大量配備しているビックカメラやヨドバシカメラに比べて、若くて未熟な社員が多く、ネット上でも顧客の不満の声があふれているのが現状である。

強みを活かせず、市場自体が厳しい状況にあるので、ヤマダ電機の未来は暗いだろう。

ちなみに、タイトルでヤマダ電機の株主優待をお勧めしない理由、と書いたが、最大の理由は上述の通り、事業自体の将来性が乏しい事である。そして、何より株主優待券で商品券等を買えないので使いづらいのである。

ビックカメラの場合、幾ら優待券が送られてきても、全てi-tunesなどのプリカに変えればいいので、使い道に全く苦労しない。という訳で、家電量販店の株を優待狙いで買うなら、ビックカメラをお勧めしたい次第である。

以上

関連リンク:株で稼ぐ 〜配当、貸株、株主優待〜


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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