博報堂の戦い

2018年1月20日就職活動

同期が本日卒業を迎える中、俺は就職活動に明け暮れる一日を送っていた。

朝から試験を受けて、その後適性検査など。

さらにはグループワークにディスカッションのフルコース。グループワークでは上手くリーダー役を務める事が出来て、頭の良い人間にはロジックを詰めて、テーマに対する軸の部分の構築を任せる。

アイディア部隊には、樹形図の先の部分をしっかりと出させて、ロジックの先端を固める。

さらに、頭が悪いor自己主張が激しい人間は上手く抑え込んで、発言に頷きつつも一切本流には触れさせず、一人でしゃべらせておくという作戦に出た。

この作戦が見事に当たり、我が班は、ロジックが通った非常に良い内容の発表をすることができた。

テーマは現代にあった成人式はどうすれば良いかみたいな内容だったが、とても上手く内容をまとめる事が出来た。採点していた人事の人も、なかなか良い評価を下していた雰囲気だった。

続いてグループディベート。サマータイム導入の是非についてだった。最初、賛成と反対を強制的に分けられて4対4でディベート開始。おれは最初反対側に回された。

もともと賛成だったので、反対意見を言うのは非常に苦しかったため、相手側の論理の矛盾を突きまくる事に専念した。

と同時に、経済的な効果を皆強調していたため、数字では測り難い導入による感情や、体内時計など目に見えないもの、数値化できないものに関して徹底的に攻め込んだ。ということで、とりあえず20分経過。

続いて、賛成側に回された。待ってましたとばかりに、攻撃開始。感情とか、体内時計とか、そんなものは経済大国日本に必要か?

実際、日本はこれまで経済的な繁栄を追求してきた。そして、現在の幸せな生活が築かれている。少なくとも、明日の食事に困る事がない生活が国民みなに保障されている。

これから先も、重要な問題は、経済である。経済は人を幸せにする力がある。だから、サマータイムの導入によって経済効率を高めていくべき!と高らかに弁舌をふるった。しばし、反論がなくなった。

一人の女の子が切り込んだ。とても可愛い、堀北真紀のような女の子だった。でも、サマータイム導入によるコストや、大変さがあると。

俺は言った。そのコストを超えるリターンがあるからこそ欧米諸国が導入しているんだ。経済的効果がなければ何のためにやるか、意義が希薄になる。欧米はそこをよく理解している。日本も導入すべし!

女の子は黙り込んでしまった。結局、ディベートが終わって帰る時になっても、一度として目を合わせてくれなかったのはご愛敬か。

選考が終わり、少々歯医者で治療後、再び出撃。次は、とある企業での会食会。

役員しか入ることが出来ないフロアで最高の食事を頂いた。国会議事堂や都庁、東京タワーなどが一望できる最高の立地で、食事を楽しみ会話を楽しんだ。

実質的に、日本経済を支え、日本を動かしている人達のパワーを思い知った一日であると同時に、小さな世界で留まっていてはならないと、強烈に思わされる時間だった。

その後二次回でも、非常にお洒落なバーで一杯。非日常な一日だった。

得るところが多い一日だった。卒業していく同期たちをインターコンチネンタルで一緒に飲んで見送ることが出来なかったのは非常に残念なところではあるが、有意義極まる時間を過ごした。

この時期、とてもピリピリする時期ではある。人を出し抜くだとか、お互いをけん制しあう事も普通にあるだろう。競争の中で、苦しい思いをすることもある。

都合の良い発言に、怒りを覚える事もあれば、その態度に不快な感情を持つこともある。そんなこんなも含めて、内定まであと一か月を切った。

後悔しないよう、このレースを勝ち抜く。


この記事を書いた人
りーぶら
りーぶら30代、都内在住、男性。

大企業に勤務するサラリーマンで、M&Aを手がけたり、世界を飛び回ったりしている。ぬるま湯に浸かって、飼い慣らされているサラリーマンが大嫌い。会社と契約関係にあるプロとしての自覚を持ち、日々ハイパフォーマンスの極みを目指している。歴史を学ぶことは未来を知ること、を掲げてしばしば世界を旅している。最近は独立して生きる力を身に付けるべく、資産運用に精を出している。好きな言葉 「人生の本舞台は常に将来に在り」

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